セリエA6試合を終えて14ポイントで首位ナポリやアタランタと並ぶ王者ミラン。前節にレッドカードを受けたFWラファエウ・レオンを出場停止で欠く中、日本時間19日、ホームのサンシーロでナポリとの直接対決を迎えた。
右サイドにFWジュニオール・メッシアスではなく、MFアレクシス・サレマーカーズを起用し、左サイドのレオンの代役にはMFラデ・クルニッチを抜てきしたピオリ。だが前半をスコアレスで折り返した後、後半からDFダヴィデ・カラブリアのフィジカルトラブルにより代わってピッチに入ったDFセルジーニョ・デストが55分にFWフヴィチャ・クヴァラツヘリアを倒してPKを献上してしまう。
これをFWマッテオ・ポリターノに決められて先制点を奪われたミラン。69分にFWオリヴィエ・ジルーの得点で同点に追いついたが、今度は78分に途中出場のFWジョヴァンニ・シメオネに勝ち越し弾を許し、このまま1-2と敗れた。
85分にDFピエール・カルルが惜しいシュートを放つなど、ナポリの9本を上回る22本のシュートを浴びせながらも、ルチアーノ・スパレッティのチームに屈したミラン。今年1月のユヴェントス戦から続いていた無敗記録も「22」でストップし、ピオリは落胆を隠せない。
「私は満足していないし、選手たちも満足してはならない。チームがこれほど良いプレーを見せた時は負けてはならない。何かが上手く行かないことは起こり得るが、今夜はがっかりしている。カルチョとはそういうものでもあるが、いくつかのプレーに関してより具体的に決定的になれるよう改善していきたい」
「敗因は、攻守両面において適切な決意とクオリティが足りなかったからだと考える。だがこのチームは強く、長らく負けていなかった。ミランはナポリよりも良いプレーを見せていただけに、こうした形で負けるのは残念だ」
(C)Getty images
さらにミラン指揮官は、ナポリの決勝点のシーンを振り返ったほか、トップ下で素晴らしいパフォーマンスを見せたFWシャルレ・デ・ケーテラーレに賛辞を贈った。
「ボールを持つ選手に対して、多くの選手が当たりに行き過ぎた。その結果、マリオ・ルイをフリーにしてしまい、エリア内に戻るのも間に合わなかった。だが今日のナポリのチャンスはあれくらいで、守備陣をとがめることは難しい。一方でミランにあれほどチャンスがあったにも関わらず、1ゴールしか決められなかったのは少なすぎる。ただ、失点が多すぎるのも事実なので、今後、取り組んでいきたい」
「デ・ケーテラーレは今シーズン最高のパフォーマンスだった。とても気に入ったよ。どんどん良くなっている。まだ時間が必要かもしれないが、私は非常に満足している。今後、攻撃面において決定的になり、ゴールもいくつか決めてくれるだろうと確信している。ミランが攻撃面で最高の試合を見せたのは、彼のクオリティのおかげでもある」
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