【週末J1まとめ】川崎Fが痛恨の逆転負けで横浜FMがリーグ優勝に王手。神戸と福岡の残留争い直接対決は神戸に軍配 ｜ Jリーグ

激動の週末となった。

まずは優勝争い。首位に立つ横浜F・マリノスは、アウェイで名古屋グランパスに快勝を収めた。16分にMF水沼宏太がクロスに合わせ先制に成功すると、後半開始早々にもまたしても水沼が追加点。試合終盤には90分にエースのFWレオ・セアラ、アディショナルタイムにMF藤田譲瑠チマがネットを揺らし、4得点を奪って大勝した横浜FMが大きな勝点3を手にした。

一方、2位の川崎フロンターレは、敵地で北海道コンサドーレ札幌と対戦。この試合が激闘となる。30分にMF家長昭博のPKで川崎Fが先制したが、その3分後に同点に追い付かれ、41分にはFW興梠慎三にPKを決められて逆転を許してしまう。ただ諦めない川崎Fは、選手交代を駆使しながら猛攻を開始。60分にFW知念慶、69分にFW小林悠がゴールを決め、スコアをひっくり返すことに成功した。

しかし、試合はこれで終わらなかった。83分にFWガブリエル・シャビエルのヘディングシュートで札幌が再びゲームをふり出しに戻すと、後半のアディショナルタイムに土壇場でFW小柏剛がゴールを決め、札幌が逆転。互いに得点を奪い合うシーソーゲームは、札幌が見事な逆転勝利を飾った。

この結果により、横浜FMと川崎Fの勝点差は残り4試合で『8』へ。次節、横浜FMが勝利し、川崎Fが引き分け以下に終わった場合、横浜FMのリーグ優勝が決まる。また、川崎Fはホームで浦和レッズを一蹴した3位のサンフレッチェ広島と勝点が並び、ここから下降線を辿ると、AFCチャンピオンズリーグの出場権獲得にも影響が出てくる可能性が浮上している。

続いて混沌を極める残留争い。週末は清水エスパルスとジュビロ磐田の試合が中止となったなか、大きな注目を集めたのはヴィッセル神戸とアビスパ福岡の直接対決だ。

この試合は前半から神戸がボールを保持し、福岡が奪ってからの素早い攻撃でチャンスをうかがう展開となる。そのなか、前半21分に左サイドからのクロスをMF小林祐希がヘディングで合わせ、神戸が先制に成功した。

後半は福岡の反撃を受けることになったが、神戸は集中した守備で体を張り続けて相手の攻撃をシャットアウト。そのまま試合は終了し、1-0で勝利した神戸が残留に向け、大きな勝利を手にした。

その他、残留争いでは京都サンガF.C.が敵地でサガン鳥栖に勝利。湘南ベルマーレ、ガンバ大阪はともに引き分けで勝点1を獲得し、試合のなかった清水と磐田、そして神戸に敗れた福岡以外は、勝点を獲得する週末となっている。次節は上位陣対残留争いのチームという構図の試合が多いが、果たしてどんな結末が待っているだろうか。

■J1リーグ第31節結果

清水 中止 磐田
C大阪 1-1 湘南
福岡 0-1 神戸
鹿島 0-1 FC東京
広島 4-1 浦和
鳥栖 0-1 京都
札幌 4-3 川崎F
名古屋 0-4 横浜FM
G大阪 0-0 柏 

J1 順位表

※第31節終了時点

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