セリエA8試合を終えて5勝2分1敗と首位から3ポイント差で5位につけるミラン。チャンピオンズリーグ(UCL)チェルシー戦の敗戦から中2日で、マッシミリアーノ・アッレグリ率いる7位ユヴェントスをサンシーロに迎える。
ユーヴェとの一騎打ちの重要性
前日会見に出席した指揮官のステファノ・ピオリは、トリノ勢とのビッグマッチの重要性を説いた。
「1シーズンの中で2、3試合はより重要な一戦があるものだと思っている。明日は我々と同じようにスクデットを目指す相手との対戦であり、この試合には当然、特別な価値がある。アッレグリは強力なチームを指導する非常に有能な指揮官だ。前節のボローニャ戦においては積極的な守備も見せていた」
「我々は注意深く、コンパクトなチームであり、ミスを犯さないことが重要になる。上手く試合にアプローチできるように努めたい。すぐに高いインテンシティで試合に入ることができれば、我々の実力を発揮できるはずだ」
「すでにチェルシー戦から頭は切り替えた。昨日は選手たちに疲労が見られたが、当然ながら意欲は高い。しかし相手がユヴェントスであり、困難の場面が訪れることを覚えておくべきだろう。決意と意志を持って臨みたい」
ミランでは、守護神のマイク・メニャンや主将のDFダヴィデ・カラブリアらが相次いで負傷離脱。DFテオ・エルナンデスは復帰したものの、ピオリは厳しい台所事情に悩まされている。
「負傷者が多すぎる? 長いシーズンの中では起こり得る状況だ。それに今シーズンはかつてないほどの過密日程となっており、各国のリーグ戦におけるケガの数は20%ほど上昇している。我々もその中の1チームであるわけだが、最善を尽くしていきたい」
またミラン指揮官は、3失点したチェルシー戦を例に挙げつつ、チームの課題を指摘した。
「これまで失点が少し多すぎる。チェルシー戦では、ミスを突かれて失点したが、ミランのようなチームであれば、もっとミスを少なくしなければならない。昨シーズンよりも攻撃的なチームと言えるが、失点の要因がそれだけであるとも思えない。数的有利に立っている場面も多く、試合の状況をもっと上手く解釈していくべきだ」
シャルレは3年前のレオンや昨季のトナーリ
続いてミラン指揮官は、今夏に加入した21歳のベルギー代表の逸材FWシャルレ・デ・ケーテラーレに言及。近年、FWラファエウ・レオンやMFサンドロ・トナーリが見せたようなクオリティの飛躍を期待していることを明かしつつ、ベルギー人FWに対する懐疑論を一蹴した。
「シャルレは、正しい道を進んでいるように思う。才能があって頭が良く、さらに協力的な選手には、偉大な将来が待っているはずだ。シャルレのこれまでのパフォーマンスには満足している。3年前のレオンや昨シーズンのトナーリのことを思い出す。当時はまだ、みんなが2人のクオリティを疑っていた」
「私はデ・ケーテラーレに才能があることを確信している。だが環境に適応し、より決定的な役割を担うためにはどうすれば良いかを理解する時間が彼には必要だ。ミランは彼にふさわしい場所であり、不思議なことなどない。彼のことを“ミステリアスな存在”と定義する者には賛成できない」
Getty
最後にピオリは、ここまでセリエA7試合で4得点を挙げて活躍を見せる23歳のポルトガル代表FWに触れ、「レオンのミッションはまだ終わっていない。満足してはならない。彼には多くを要求するつもりだ」とコメント。さらなる成長へ発破をかけた。
放送・配信予定
- ミラン vs ユヴェントス
- 配信:DAZN
- キックオフ:2022年10月9日(日)日本時間1:00
- 解説:細江克弥 実況:北川義隆
- 会場:サンシーロ
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