MFアドリアン・ラビオおよびMFニコロ・ファジョーリのゴールにより、2-0でユヴェントスに軍配が上がった伝統のイタリアダービー。この試合においては、1-0とユヴェントスがリードしていた63分、物議を醸すエピソードが発生した。
MFフィリップ・コスティッチのコーナーキックに対し、エリア内のダニーロがインテルDFステファン・デ・フライのマークを受けながらも左足で合わせてネットを揺らしたかに見えた。だが、すぐさまVARが介入。シュートはユーヴェDFの右手に触れた後でゴールに吸い込まれたことから、ハンドにより得点が取り消された。
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このシーンについて、『DAZN(ダゾーン)イタリア』で解説者を務める元審判員で弁護士のルカ・マレッリ氏が「Sunday Night Square」で説明した。
「これは矛盾するエピソードだ。規則上、ハンドで直接決めたゴールは認められない。そして実際、ラストタッチはダニーロの右手だった。このエピソードが矛盾している点は、デ・フライがダニーロを抑え込んでいたために、ユーヴェDFの右手に当たってしまったというところだ」
「だがデ・フライの行為がPKに値するものとも言えない。あの程度、押さえただけでPKを与えるのは甘すぎる。それに最近のピッチにおける判定の傾向とも食い違ってしまう。だから規則上、このゴールは取り消さなければならなかった」
「しかしこのような流れから生まれたゴールを取り消すなんてあり得ない。国際サッカー評議会(IFAB)は、この矛盾について考える必要があるだろう。PKかPKではないかといった話ではなく、規則自体を議論するべきだ」
番組に同席したユヴェントスOBのアンドレア・バルザーリ氏は、「確かにあれでPKはないだろうが、ゴールを取り消してしまうのも奇妙な話だ」とコメント。インテルOBのジャンパオロ・パッツィーニ氏も疑問を呈した。
「FWなら怒り狂うようなケースだね。おそらくダニーロ自身もハンドがあったことに気づいていなかったのだろう。『僕がハンド?』という表情をしていたからね。ダニーロは手を動かせない状態だったわけだし、ピッチにいたインテルの選手たちもハンドに気づいていなかったのではないだろうか。本当に矛盾している」
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