前節を終えて25ポイントを獲得した4位ローマは、日本時間7日、マウリツィオ・サッリ率いる5位ラツィオとローマダービーで激突。両チームはそれぞれ、攻撃の要であるFWパウロ・ディバラおよびMFセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチを欠いたが、大一番を制したのは29分にローマDFロジェール・イバニェスのミスを突いて決勝点を挙げたラツィオだった。
0-1で今シーズン4敗目を喫し、6位へと後退したローマの指揮官ジョゼ・モウリーニョは、落胆を隠せない。
「ラスト数メートルにおける冷静さが足りなかった。感情が高ぶり過ぎて、やるべきことに対する意識が低すぎた。それにかなり低い位置でプレーする相手との対戦は難しい。ラツィオは非常に賢い試合運びをしていたと言える」
「ラツィオは試合を支配して先制点を守り、できる限りプレーしない時間を増やそうとしていた。対する我々には、試合を打開する1プレーがなかった。ただ、得点力不足だけでなく、チームプレーや個人のデュエルの面でも足りなかったと言える。こうした試合においては、デュエルで勝利を収めなければならないが、攻撃陣はそれができていなかった」
「ローマはこれまで、ライバルとの直接対決においてふさわしくない敗戦を喫してきた。アタランタのシュートは1回きりだった上、ナポリだって困難に陥っていた。今日のラツィオも同じだ。だがチームのメンタリティに問題はないと言える」
ディバラはW杯に行きたがっている
先月のレッチェ戦で大腿直筋の負傷によりディバラを失ったモウリーニョ。ラツィオ戦では、主将のMFロレンツォ・ペッレグリーニまでもが筋肉系のトラブルにより途中交代を余儀なくされており、自陣の厳しい台所事情を嘆いた。
「我々のチームには、クオリティの光をもたらしてくれる特別な選手が不在だった。ディバラやロレンツォがいない中でゴールを挙げなければならない。冷静さが求められていたが、簡単ではない。いつものメンバーがプレーしていないと、チームは困難に陥ってしまう」
「ターンオーバーを実施すれば、クオリティが落ちる。ヨーロッパリーグ(UEL)において、一部の選手を強行出場させなければならなかったが、そうなるとケガがつきものだ。選手たちは人間であり、機械ではない」
まもなくFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022も迫る中、ローマ指揮官は早ければ今週末にもアルゼンチン代表FWが復帰する可能があることを明かした。
「ディバラは当然、W杯へ行きたがっている。もし状態が良ければ、日曜日(13日)のトリノ戦で出場できる可能性もある」
(C)Getty images
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