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【インタビュー】悔しさの残る1年を終えてベストイレブンを受賞した谷口彰悟が得たもの。「いろいろな発見があったシーズンだった」 | Jリーグ

【インタビュー】悔しさの残る1年を終えてベストイレブンを受賞した谷口彰悟が得たもの。「いろいろな発見があったシーズンだった」 | JリーグDAZN
【国内サッカー・インタビュー】川崎フロンターレの主将であり守備の要である谷口彰悟は、「2022 Jリーグアウォーズ」にてベストイレブンに選出された。3連覇こそ成し遂げることはできなかったが、チームの中心として活躍を続け、今季は33試合3得点を記録。そんな谷口にベストイレブン受賞や個人としての成長について聞いた。
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苦しいチーム状況の中で変わったメンタリティ

――今季のベストイレブンに選出されました。率直な思いを教えてください。

やはりベストイレブンという賞は何回もらっても嬉しいものというか、1年間やり続けた結果だと僕は思っています。周りの方に認めていただいたことはすごく嬉しいことですし、自信にもなる。そういう賞だなと毎回思わせていただいています。

――今季は個人として33試合3得点という成績を残しています。シーズンをどう振り返っていますか?

今年も多くの試合に出場することができました。1年間大きな怪我なくやり切れたことはすごく良かったなと思います。毎年、得点は「最低3点」と思っているので、自分の中での最低限の結果を残すことができたと思います。もちろん自分のパフォーマンスが良いときも、あまり良くないときもありました。ただ、そういったことに左右されず、いま何をしないといけないのか、チームとして何をしなければいけないのかをしっかり考えながら、シーズンを戦えたなと実感しています。

――今季はACLを含めてカップ戦で敗退。リーグ戦も2位と悔しいシーズンでした。

改めて思うのは、非常に難しいシーズンだったということです。2020年、21年と、ある程度しっかりとした力を示しながらシーズンを過ごしてきました。その印象は僕らもそうですし、周りのみなさんもそういう印象を持っていたと思います。そのため、どうしても敗戦が増えると「今年のフロンターレは大丈夫か?」という見られ方をしてしまう。そういう記事もたくさん拝見しました。

個人的にも今年は難しい戦いになるとある程度早い段階で、自分も腹をくくってやっていました。そんなサッカーは簡単ではないし、常に良いことばかりではありません。今季、最初にACLを敗退して、天皇杯、ルヴァンカップと敗退してしまいました。タイトルがこぼれ落ちていくのは、すごく残念な気持ちでしたし、自分たちの力の無さを身に染みて感じたシーズンでした。

――一方、個人としては代表にコンスタントに呼ばれるようになりました。プレー面を含めて自分自身の成長はどんなところに感じていますか?

やはり代表に入って国際試合を戦う中で、自チームと違ってトレーニング期間も短く、すぐ試合という感じなので完璧に合わせることはあまりできません。自チームと違って多少のコンビネーション、連携、連動という意味では、どうしても所属のチームより難しい部分があります。そういったところでの判断の質は、多少変わってきたというか、「ここは割り切ってリスクを冒すところじゃない」と思う場面や「ここは頑張ってやり続けないと相手に流れがいってしまう」など、そういう状況判断、判断力は少し自分の中でも幅が広がったかなと感じています。

――ある意味、今年の川崎FもCBに怪我人が多く、一緒に組むCBが変わることがよくありました。そこの対応力にもつながったのではないでしょうか。

おっしゃる通りですね。いつも一緒にやっているとはいえ、それぞれの特徴はやはり違う。そこで仲間の特徴や癖をしっかり組む人、組む人で、自分自身が考え方を変えていかないといけなかった。そこは確かに簡単ではなかったです。ただ、そういうのを含めて、ポジティブに言えば自分自身の成長につながりますし、最後は「自分が守らないといけない」、「自分が止める」という心構えやプレーの選択、メンタル面が変わったところがあります。あまり何事にも動じずにできるようにはなってきたと思います。

「自分の能力や引き出しが逆にどんどん引き出されていった」

2022_11_12_jleague_taniguchi2(C)J.LEAGUE

ーー自分に求めるプレーの基準も高くなっているところはありますか?

そこは自分の中で変わってきた部分の1つかなと思っています。「今の対応で止められたけど、じゃあこれが果たして海外の選手だったらどうだったか?」、「この対応で本当に大丈夫だったのか」など、そういう振り返りをしているところはありました。もちろんJリーグの対応と国際試合での対応は少しずつ変わってくるのは、ここ数年代表に入ってすごく感じているところです。そこのスイッチをうまく入れ替えていかないと痛い目にあってしまう。それはJから代表に行く時も、代表からJに帰ってくる時もそこのスイッチを入れ替えないと対面の相手に簡単にやられてしまいます。その辺のスイッチの入れ替えは、改めてちゃんとやらないといけないとすごく感じていました。

ただ、常に意識というか、そのスイッチの基本は世界に焦点を置いていました。国際試合の意識は常に持っておかないといけないと思っていたので、そういう細かい対応のところは、「今のはこっちがよかったかな」という振り返りをやるようになりました。

――今年はワールドカップイヤーで「いいプレーをしないといけない」というプレッシャーもあったと思います。そういうことがプレーに響いたりしたところはありますか?

全く影響がなかったとは、もちろん言えないです。どうしてもDFで代表に入っていたりすると、そういった選手が失点に絡んだり、何かミスを連発したりすると、「大丈夫か?」というふうになってしまう。逆にほとんど止めていても1回ぶち抜かれたりすれば、「この選手は大丈夫か?」というような見られ方もする。それはもう仕方がないですし、宿命というか、そういう1個1個のところに揺さぶられていても仕方がないと思いながらやっていました。

むしろミスしようが何しようがとにかくブレずにやり続けることが大事だなと。自分のパフォーマンスを落としていかないという意味でも、それが大事だと思いながらやっていました。多少、難しいと思う部分はありつつも、そういう環境がまた自分を成長させてくれると思いながらやっていました。心も体も結構タフになったなという感じはあります。

――ご自身にとって今季はキャリアの中でどんな1年だったと捉えていますか?

結果的に優勝できず、トータルで言うと悔しい1年だったなと思います。ただ、それでも最後まで優勝に向けて抗いながら、もがきながら、活路を見出していった。その戦い方や姿勢はここ数年なかなかやっていなかったので、そういった意味では自分の引き出しも結構増えたと思っています。

今までならばあまりやらなくていいようなプレーを、やはりやっていかなければいけない状況もちょっと増えていました。だから、自分の能力や引き出しを逆にどんどん引き出されていった感じがしています。今まで以上のものを出していかないと勝てるものも勝てないと感じもあって、そういった意味では「自分もこういうパスが出せるのか」、「こういうシーンで止めれるようになったんだ」など、自分自身もいろいろな発見があったシーズンだと思います。チームとしての結果は悔しいですけど、個人としては苦しい試合が多かった分、いろいろな能力が少しずつ伸びたと感じています。

――今シーズンの経験をどうやって来シーズンにつなげていきたいですか?

自分たちが優勝に向けてなにがなんでも勝ち点を重ねていくという姿勢、システムやメンバーをいろいろ変えながらでもとにかく勝ちにいく諦めない姿勢、戦う姿勢は来年につながっていくと思いますし、今季の悔しさをつなげなければいけないと思っています。そういった意味では、より一人ひとりが、もっと強くなっていく、上手くなっていくことが必須条件だと思っています。まだまだこのチームの力、ポテンシャルはこんなものではないなと僕自身も感じています。そうやっていろいろな力が合わさってこないと、やはり優勝って難しいなと改めて感じたシーズンでした。そこは選手のみならず、スタッフや強化の人も含め、自分たちがどういうチームでありたいかをもう一回決めて、もう一回みんなで方向性をしっかり改めて決め直して、みんなで1つになってそこに進んでいきたい。そうすることができれば、来年もタイトルを獲れる力を持っていると思っていますし、そこに向けて戦っていきたいなと思っています。

――個人としてもそういったチームを牽引できるようにという思いですか?

そうですね。やはりまだまだ引っ張っていきたいという気持ちは強いですし、自分自身の能力、プレーパフォーマンスもピークは先だと思ってやっているので、そういった意味でももっともっと成長していきたいと思います。

文・インタビュー 林遼平

埼玉県出身の1987年生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、フリーランスに転身。サッカー専門新聞「エルゴラッソ」の番記者を経て、現在は様々な媒体で現場の今を伝えている。

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