カタールW杯開幕前最後のテストマッチとなるカナダ戦は、前半9分に相馬勇紀のゴールで先制したものの、前半21分にコーナーキックから同点に追いつかれると、試合終了間際の後半アディショナルタイムにはPKを与えてしまい、土壇場で1-2というスコアで逆転負けを喫している。
試合後にフラッシュインタビューに応じた森保一監督は、「勝てなかったのは残念だが、ここから次に向けてやるべき準備は勝っても負けても変わらない。みんなで考えながら本番を迎えられるのはポジティブ」と前を向いた。
先制点を決めてアピールした相馬は、「得点できたことはよかった」と振り返った上で、「ホイッスルなるまで締めないとW杯は勝てない」と試合終了間際の失点に悔しさを口にしている。
一方で右膝の負傷から実践復帰を果たした浅野拓磨は、「まだまだ上げなければいけないと感じた。プレー自体も良くなかった」と自身のプレーを振り返り、「自分がどういうプレーでどういう感じなのかチェックできた。もっと上げていくための最終確認ができた」と開幕までに更なるコンディションの向上を誓っている。
61分からフランクフルトでプレーしているボランチに入った鎌田大地は、「ボランチでも問題なくできた。(投入後は)カウンターからチャンスもあったし、自分が入ったことでうまくできた部分はある」と強調。森保監督も「守備でも効いていて、攻撃ではテンポとリズムをもたらしてくれた」と高評価を下している。
試合終盤には、4バックから3バックの布陣変更をテスト。この采配とともにピッチに入った吉田麻也は、「結果的に失点したが、オープンな試合になっていたし、どちらに転んでもおかしくなかった。その中で締めなければいけないところはあったが、この形を試せたのは大きかった」と収穫を口にしている。
日本は、23日22時からドイツ代表とのW杯初戦を迎えるが、キャプテンの吉田は「プレスをかける、かけないのところは修正できる。もう一度見直してドイツ戦に完璧な状態で挑めるように準備したい」と抱負を述べている。