1日、FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022のグループC第3節・ポーランド代表vsアルゼンチン代表戦が行われ、アルゼンチン代表がポーランド代表を2-0で下した。
アルゼンチン代表は後半開始直後に先制。46分、MFアレクシス・マック・アリスターが右サイド深い位置からの低いクロスに合わせ、ゴールネットを揺らした。67分にはFWフリアン・アルバレスが追加点を挙げ、アルゼンチン代表が2-0で勝利。初戦のサウジアラビア代表戦でまさかの黒星を喫したところから立て直し、逆転でグループステージを首位突破した。
アルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、ポーランド代表戦に先発フル出場。アルゼンチンメディア『TyC Sports』は11月30日、W杯決勝トーナメント進出を決めた試合でメッシが“ある記録”を塗り替えたことを報じた。
それは、アルゼンチンの“レジェンド”であるディエゴ・マラドーナ氏が持っていた、アルゼンチン人選手としてのW杯最多出場記録。『TyC Sports』によると、メッシはポーランド代表戦でW杯通算出場試合数を『22』に伸ばし、出場した4大会での試合数が『21』だったマラドーナ氏を抜いて、W杯で最も多くの試合出場数を持つアルゼンチン人選手となった。
すでに今大会では、W杯に5回出場した唯一のアルゼンチン人選手にもなっているメッシ。35歳になっても異次元の活躍を続ける“D10S”(メッシの愛称)は、ポーランド代表戦後にマラドーナ氏の記録を抜いたことについて次のように語っている。
「ディエゴ(・マラドーナ)も喜んでいることだろう。彼は、代表チームや僕個人に起こった素晴らしい出来事をいつも喜んでくれていたからね。彼はいつも近くにいてくれたし、愛情深い人だった。決勝トーナメントに進出したこと、ピッチで起こった全てのことを、彼は喜んでいると思う」
事あるごとに自身と比較され続けてきたメッシを、マラドーナ氏は時にかばい、励まし続けてきた。2020年11月25日に60歳の若さで亡くなったが、メッシは今もマラドーナ氏を特別な存在だと感じているようだ。『TyC Sports』は「メッシが天国のマラドーナ氏に言葉を贈った」と伝えている。