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FIFAワールドカップ 2022

【コラム】ドイツ戦に続く金星獲得の立役者…堂安律が以前から話していた“優勝”の二文字「やっと信じてくれる」 | サッカー日本代表

【コラム】ドイツ戦に続く金星獲得の立役者…堂安律が以前から話していた“優勝”の二文字「やっと信じてくれる」 | サッカー日本代表DAZN
【サッカー日本代表ニュース】2日に行われたFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022のグループE第3節・スペイン代表戦で、日本代表は初戦のドイツ代表戦に続く金星を獲得した。
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欧州の強豪を相手に前半を0-1で折り返し、日本代表の形は3バックシステム。そして、後半途中からMF堂安律がピッチに立つ。このシチュエーションは、全てアップセットを起こしたFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022のグループE第1節・ドイツ代表戦と同じだった。

決勝トーナメント進出を懸けた、グループステージ最終節のスペイン代表戦――。迎えた48分、ドイツ代表戦の時と同じ男が、チームを救うヒーローとなった。

チーム全体で高い位置からプレッシングを敢行すると、ハイボールに競り勝ったFW伊東純也から堂安にボールが渡る。ファーストタッチで対面の相手の逆を取った堂安は、すかさず左足を振った。鋭く強烈なシュートは一気にゴールへ向かうと、スペイン代表GKウナイ・シモンの手を弾きながらゴールネットを揺らした。

吠えながらチームメイトに駆け寄る堂安。もみくちゃにされながら、今大会2度目の歓喜の瞬間を味わった。

「(シュートの感触は)かなり良かったです。逆に、何であそこでフリーになったか分からないくらいにフリーだった。あそこでフリーにさせると堂安律は危ないので。しっかり決めました」

ドイツ代表戦で3年10カ月ぶりのゴールを奪い、意気揚々とスタメン出場を果たした第2節・コスタリカ代表戦。堂安は期待された結果を手にすることができなかった。むしろピッチでたしかな違いを残すことができず、「あまり表情にも出さなかったですし、こうして言っていなかったですけど、本当に不甲斐ない思いをしてかなりヘコんでいました」と言う。

ただ、一つのミスや失敗でトンネルに迷い込んでしまうようなタイプではない。次こそは自分にできることを見せなければならない。覚悟を決めたスペイン代表戦、堂安は「どうにかしてチームを助けたいという気持ちでピッチに入った」と語る。

後半開始からピッチに立つと、前線から素早いプレスをかけ、ボールをキープしながら仕掛けられるところは仕掛けてゴールを狙う。ボールロストは大きなピンチとなる可能性が高いため、そこの判断はかなりシビアだったが、何度も積極的にトライ。その結果が、48分にゴールへと結実した。

先制点から3分後の場面もそうだ。MF田中碧のパスを受けると、巧みにボールを持ち替えながら右足でゴール前にグラウンダーのクロスを入れる。これがファーサイドに流れると、MF三笘薫の折り返しを田中が押し込んで逆転。堂安のアイデア溢れるクロスが得点につながり、日本代表は決勝トーナメントへの道を切り開くことに成功した。

グループステージ3試合で、2度目の途中出場からのゴール。プレッシャーのかかる状況で結果を残していることもあって相当なメンタリティの持ち主だと想像するが、堂安は至って冷静に受け止めながら、自分自身のやってきたことに対する思いを口にした。

「初めてのW杯ですし、W杯の経験でこのメンタリティを作っているわけではない。ただ間違いなく言えるのは、この大会に懸ける思いというのは人一倍あったと思います。悔しい思いをしていた分、僕からしたら必然かなと。こんなに悔しい思いをしていたら、少しくらい返ってこないと人生不平等だなと思うので、(結果が出て)良かったです」

堂安の活躍もあって、日本代表はグループステージを首位突破。ここからは決勝トーナメントに入る。またヒリヒリとした戦いが待っているが、堂安は改めて以前から話していた“優勝”の二文字を言葉にした。

「このグループを突破したことで、僕が言っていた“優勝”というのを皆さんがやっと信じてくれると思います。冗談抜きで僕は本気で優勝を目指していたので」

日本代表が目標に掲げる「ベスト8」は、ただの通過点に過ぎない。目指す先はもっと上にある。グループステージ突破の立役者は、“優勝”という頂を見据えながら結果を残すことに邁進していく。

文・林遼平

埼玉県出身の1987年生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、フリーランスに転身。サッカー専門新聞「エルゴラッソ」の番記者を経て、現在は様々な媒体で現場の今を伝えている。

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