ブラジルメディア『geglobo』は8日、カタールのスポーツ専門局『BeIN Sports』の番組に出演した元ブラジル代表MFカカ氏のコメント内容を取り上げた。
現在40歳のカカ氏は、現役時代にブラジル代表の一員として三度のFIFAワールドカップ(W杯)を経験(2002年日韓大会、2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会)。また、ミランやレアル・マドリードでも一時代を築き、その優雅なプレーぶりは多くのファンを魅了した。
現在開催中のW杯で、ブラジル代表は順当にグループステージを突破。6日のラウンド16・韓国代表戦も4-1で快勝しており、準々決勝に進出している。準々決勝・クロアチア代表vsブラジル代表戦は、10日にキックオフを迎える。
W杯で存在感を示し続ける“サッカー大国”――。ブラジル代表の選手たちは母国の人々から多くの尊敬を集めているものと思われるが、カカ氏の見方は異なるようだ。
「こんなことを言うのは変かもしれないが、多くのブラジル人は代表チームを応援していない。たまにあるんだよ。たとえば、ロナウドが道を歩いていたら、普通『すごい!』と思うでしょ?でも、ブラジルではただの太った人が道を歩いているだけなんだ。ブラジル人はサッカー選手を相応に扱わない時がある」
「今だって、ブラジルでは多くの人がネイマールについて話しているけど、その多くはネガティブな話題だ。もしかすると政治のせいかもしれないが、ブラジル人は時に才能を認めようとしないのさ」
カカ氏の発言には、番組の解説者である元イングランド代表DFジョン・テリー氏と同DFガリー・ネヴィル氏も驚愕。「ちょっと待ってくれ……。ブラジル人は、私たちのようにはロナウドを尊敬していないのかい?」と困惑の声が挙がった。
カカ氏は「もちろん、多くのブラジル人はロナウドを愛しているし、私もロナウドを愛している。ただ、ブラジルでの彼の尊敬のされ方は、海外での尊敬のされ方とは異なるんだ」と説明した。