アメリカ代表MFジョヴァンニ・レイナは13日、自身のInstagramを更新。グレッグ・バーホルター監督との衝突報道についてコメントした。
アメリカ代表は、FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022でイングランド代表、イラン代表、ウェールズ代表と同居したグループBを2位で突破し、決勝トーナメントに進出。4日に行われたラウンド16ではオランダ代表と対戦したが、1-3で敗れた。
今大会のアメリカ代表は、チームを率いるバーホルター監督と“ある選手”が衝突したという報道がなされてきた。これまでに選手の名前は明かされてこなかったが、アメリカメディア『ESPN』は12日、その選手が「ドルトムントで活躍する20歳のレイナだった」と伝えている。同メディアによると、バーホルター監督は大会期間中、レイナの追放処分を検討していた模様。「トレーニングとW杯前の親善試合で、レイナに努力の欠如が見えた」ことが理由だという。また、アメリカメディア『The Athletic』は12日、「バーホルター監督はレイナに対して、チームメイトの前で謝罪するよう求めた。レイナがそれに応じたことで追放処分は免れた」と報じている。
レイナは、自身のInstagramでW杯を振り返るコメントを発表。バーホルター監督との間に合ったやりとりについて明かし、自身をめぐる報道内容に苦言を呈した。
「W杯のことについては、コメントしないことを希望していた。 チームの中で起きたことは、プライベートなことだと考えていたから。 とはいえ、僕のプロ意識と人格を否定するような発言があったので、簡単なコメントをする必要があると感じた」
「W杯の直前、バーホルター監督から『大会での君の役割は非常に限られたものになるだろう』と告げられ、僕は打ちのめされた。僕はプライドと情熱をもってプレーする人間だからだ。サッカーは僕の人生だし、自分の能力も信じている。W杯で存在感を示すため、才能ある選手たちのプレーに貢献することを期待し、また切に願っていた」
「また、僕はとても感情的な人間で、自分の役割が限られていることを知ってから数日間、感情に流されてトレーニングや行動に影響を及ぼしてしまった。それについては十分に反省している。そのことをチームメイトと監督に謝ったところ『許そう』と言われた。それからは悔しさを振り払い、ピッチ内外で自分の全てを出し切った」
「この件に関する報道が続いていることに失望しているし、アメリカ代表のスタッフの誰かがこういった報道に貢献していることについて非常に驚いている(しかも、とてもフィクション的な内容もある)。バーホルター監督は常々、『チームで発生した問題は内部に留め、チームの結束と進歩に集中できるようにする』と言っていた。僕はチームを愛しているし、国を代表することに誇りを持っている。そして今は、サッカー選手として、人として向上し、成長することだけに集中している。 今後、アメリカサッカーに関わる全ての人が、チームのためになることだけに集中し、2026年大会(アメリカ・カナダ・メキシコの3カ国共同開催)で大成功を収められることを願っている」