FIFAカタールワールドカップで日本代表をベスト16に導いた指揮官が、日本サッカー史上初となるW杯後の監督続投に合意した。
記者会見ではJFAの田嶋幸三会長が「ベスト8の新しい景色を見るために最もふさわしい」と評価し、契約期間としても2026年夏に開催される北中米W杯までを考えていると明かした。これにより史上初となる8年間の長期政権でベスト16の壁を破るための戦いが始まる。
森保一監督は続投オファーを快諾した理由について「悔しい思いでW杯を終えたこと。そして最高に幸せな仕事であり、日本人である喜びと誇りを持って世界に挑める素晴らしい職業であるということで決めさせていただいた」と笑顔で語り、「次のW杯に向けて、まだ見ぬ新しい景色を見るため、一戦一戦、結果に覚悟を持って挑戦していきたい」と思いを口にした。
また、W杯でともに戦った横内昭展氏と上野優作氏がJリーグの監督になることが決まったためコーチの再編成が必要になるが、「急がずに決めたい」と語りつつ、チームの求める形についてこう話した。
「ボールをコントロールすることは大切だが、守備も忘れてはいけない。W杯で改めて気づいたことは、ボールを奪い合うというデュエルの本質のところで力を持っていなければ技術や戦術は生かされないということ。ボールの奪い合いから始まるということを忘れてはならない。課題は、この局面で選手がしっかり戦い、粘り強く守備をするという日本の良さはW杯でも出せたが、（今後は）ボールを握りながらチャンスを作り、アタッキングサードでシュートのチャンスをより多くすることに長けている元選手のコーチを招聘したい」
2026年へ向けて新たなスタートを切る森保ジャパン。コーチ陣の編成を含め、今後どういった動きが出てくるか注目だ。
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