ジュビロ磐田は23日、FWファビアン・ゴンザレスの契約に関する国際サッカー連盟(FIFA)決定およびスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定を発表した。
磐田は今年10月19日、2021シーズンから加入したF・ゴンザレスについて、前所属クラブ退団後、磐田との契約締結前にタイのクラブと取り交わした契約が存在したことに関して、2022年9月29日にFIFAの紛争解決室(DRC)より、FIFA規則に違反するとして処分を科されたことを発表。以下のように決定内容を報告していた。
・ファビアン・ゴンザレス選手に対して、タイのクラブへの約5万ドルの賠償金の支払命令。なお、ジュビロ磐田は当該支払義務を選手と連帯して負う。
・ファビアン・ゴンザレス選手に対するスポーツ制裁として、4ヶ月間の公式戦出場停止処分。
・ジュビロ磐田に対するスポーツ制裁として、今後2回の登録期間(2023年第1および第2登録期間)における新規選手登録の禁止処分。
※トップチームを含め、全ての年齢カテゴリーの男子のチームが対象。ただし、当クラブの選手の登録区分変更(例:ユースチームからトップチームへの昇格)、期限付移籍中の選手が移籍期間満了に伴いクラブに復帰する場合等は、スポーツ制裁の対象外。
※U-18、U-15、ジュビロSS、サッカースクールにおいて、2023年度に当クラブに新規入団する新高校1年生、新中学1年生、新小学5年生および新小学6年生は、2023年1月から2023年12月までの間、日本サッカー協会(JFA)への登録が必要となる大会・活動への参加が認められない(ただし、2022年に当クラブで登録済の選手は除く)。
タイのクラブは今年4月、F・ゴンザレスと磐田を相手に、FIFAのDRCに申し立て。DRCが磐田とF・ゴンザレスの契約前にタイのクラブとの間が契約が締結されていたことを認定した。そして、F・ゴンザレスがタイのクラブとの契約を正当な理由なく解除するとともに、磐田が当該契約解除を誘引したと推定されると判断され、処分を科された。
その後、F・ゴンザレスとタイのクラブの契約締結を認識していなかった磐田はCASへ上訴。しかし今回、CASへの上訴は棄却という結果に。磐田は以下のように声明を伝えている。
「申し立てが認められなかったことは誠に遺憾ではございますが、当クラブはスポーツ仲裁裁判所(CAS)の仲裁判断に従い、スポーツ制裁を受け入れることといたします」
「なお、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が下記結論に至った理由は現時点においては明示されておりません。そのため、当リリースに記載されていないご質問には回答いたしかねますので、何卒ご了承ください」
「この度の結果を非常に重く受け止め、当クラブのガバナンス体制を改めて見直し、再発防止を図ってまいります。本件に関しまして、ジュビロ磐田に関わるすべての皆さまに心よりお詫び申し上げます」
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