やはり週末のJ2リーグにおいて最も注目されたのは、アルビレックス新潟と横浜FCの首位攻防戦だろう。
1カ月前に両者が対戦した時は、新潟が3-0で横浜FCに完勝。その時から大きな時間が経っていないだけに、新潟が優勢に試合を進めるのかと思われた。
だが、試合開始早々からアグレッシブ戦いを演じたのは横浜FC。新潟がボールを動かそうとするものなら、激しいプレスと球際へのアタックで相手に自由を与えず。ボールを奪ってしまえば、こちらのターンと言わんばかりに相手ゴールへと迫っていった。このアグレッシブな姿勢は19分にゴールに結実。MF長谷川竜也のクロスをFW小川航基がヘディングで沈め、横浜FCが先制に成功した。
後半は1点を追う新潟が押し込みにいくが、横浜FCもハードワークを続けてリズムを失わず。70分には再び長谷川のパスから今度は渡邉千真が鋭いシュートを決め、大きな追加点を奪った。このまま横浜FCは集中力高い守備でクリーンシートを達成。約1カ月半ぶりとなる首位に返り咲いた。一方、新潟は16試合ぶりの無得点。もう一度、切り替えて前に進んでいくメンタリティが求められている。
首位が入れ替わった週末、プレーオフ出場圏内でも動きがあった。ベガルタ仙台、ファジアーノ岡山、V・ファーレン長崎が勝点3を得られなかった中で、5位に浮上してきたのはFC町田ゼルビアだ。敵地でのFC琉球戦はDF高橋祥平のゴールを守り切りウノゼロ勝利。連勝で上位との差を縮めた。
同様に上位との差を縮めたのはジェフユナイテッド千葉。東京ヴェルディとのホームゲームは、セットプレーを中心に3得点を奪取して逃げ切り、無敗を7試合に伸ばして順位を7位に上げている。また、下位勢では少しずつ勝点を積み重ねているいわてグルージャ盛岡が降格圏を脱出。変わって大宮アルディージャが21位となっている。
次の週末には、その岩手と大宮が相対する大一番があるが、どちらに軍配が上がるだろうか。
■J2リーグ第23節結果
仙台 1-1 山形
水戸 1-1 岡山
長崎 0-0 秋田
熊本 1-2 大分
千葉 3-1 東京V
栃木 1-1 岩手
横浜FC 2-0 新潟
徳島 1-0 群馬
琉球 0-1 町田
大宮 0-1 金沢
山口 2-1 甲府
J2 順位表
※第23節終了時点
| 順位 | 点 | 勝 | 分 | 敗 | 差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 横浜FC | 46 | 13 | 7 | 3 | 11 |
| 2 アルビレックス新潟 | 45 | 13 | 6 | 4 | 19 |
| 3 ベガルタ仙台 | 41 | 12 | 5 | 6 | 10 |
| 4 ファジアーノ岡山 | 36 | 9 | 9 | 4 | 9 |
| 5 FC町田ゼルビア | 36 | 10 | 6 | 7 | 7 |
| 6 V・ファーレン長崎 | 35 | 10 | 5 | 8 | 4 |
| 7 ジェフユナイテッド千葉 | 34 | 9 | 7 | 7 | 4 |
| 8 モンテディオ山形 | 32 | 8 | 8 | 6 | 10 |
| 9 大分トリニータ | 32 | 8 | 8 | 7 | 4 |
| 10 ツエーゲン金沢 | 31 | 8 | 7 | 8 | －2 |
| 11 ロアッソ熊本 | 31 | 7 | 10 | 6 | －3 |
| 12 水戸ホーリーホック | 30 | 8 | 6 | 9 | 2 |
| 13 ヴァンフォーレ甲府 | 30 | 7 | 9 | 7 | －1 |
| 14 東京ヴェルディ | 29 | 7 | 8 | 8 | 1 |
| 15 徳島ヴォルティス | 28 | 5 | 13 | 5 | 6 |
| 16 レノファ山口FC | 27 | 7 | 6 | 10 | －3 |
| 17 ブラウブリッツ秋田 | 27 | 7 | 6 | 10 | －10 |
| 18 栃木SC | 24 | 5 | 9 | 9 | －8 |
| 19 ザスパクサツ群馬 | 23 | 6 | 5 | 12 | －8 |
| 20 いわてグルージャ盛岡 | 23 | 6 | 5 | 12 | －20 |
| 21 大宮アルディージャ | 22 | 5 | 7 | 11 | －13 |
| 22 FC琉球 | 15 | 3 | 6 | 14 | －19 |
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