混沌のJ2は、今節も首位が入れ替わる週末となった。
先週、チームの中心を担っていたMF本間至恩が今夏に海外移籍することが発表されて話題となった新潟は、敵地で山口と対戦。「本間が移籍したからJ1に昇格できなかった」と言わせないためにも、まずは目の前の試合の勝利が欲しかった山口戦は、前半から気持ちの入ったプレーを前面に出していく。すると、前半45分にFW鈴木孝司のゴールで先制に成功。これで一気に主導権を握っていく。
後半に入っても攻撃の手を緩めない新潟は、鈴木、そしてMF伊東涼太郎にもゴールが生まれて3点をリード。ゲーム終盤に1点を返されるが、本間不在の影響を感じさせないパフォーマンスで大きな勝利を掴み、徳島と引き分けに終わった横浜FCを得失点差で上回り、首位に返り咲いた。
混戦模様のプレーオフ圏内争いでは、FC町田ゼルビアが敵地でザスパクサツ群馬を破り連敗をストップして6位に浮上。勝ってプレーオフ圏内維持と行きたかったジェフユナイテッド千葉、追い上げたい大分トリニータが勝利を取り逃した中、モンテディオ山形を破ったロアッソ熊本が7位と続いている。
残留争いでは千葉に1-0で勝利した栃木SCが勝点を30に乗せ17位に浮上。一方、ヴァンフォーレ甲府に完敗を喫したブラウブリッツ秋田は18位にダウン。また、町田に敗れて5連敗を喫した群馬は、東京ヴェルディに土壇場で追いつかれながらも勝点1を上積みした大宮アルディージャに勝点で並ばれてしまった。
次節はFC琉球と大宮アルディージャの裏天王山が開催。ここでの結果次第で残留争いもさらに混戦となる可能性がある。
■J2リーグ第26節結果
水戸 1-1 金沢
千葉 0-1 栃木
甲府 3-1 秋田
徳島 1-1 横浜FC
長崎 2-2 岩手
山形 0-1 熊本
群馬 0-2 町田
大宮 2-2 東京V
山口 1-3 新潟
大分 2-2 岡山
琉球 1-1 仙台
J2 順位表
※第26節終了時点
| 順位 | 点 | 勝 | 分 | 敗 | 差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 アルビレックス新潟 | 51 | 15 | 6 | 5 | 22 |
| 2 横浜FC | 51 | 14 | 9 | 3 | 12 |
| 3 ベガルタ仙台 | 48 | 14 | 6 | 6 | 14 |
| 4 ファジアーノ岡山 | 40 | 10 | 10 | 5 | 9 |
| 5 V・ファーレン長崎 | 40 | 11 | 7 | 8 | 5 |
| 6 FC町田ゼルビア | 39 | 11 | 6 | 9 | 7 |
| 7 ロアッソ熊本 | 38 | 9 | 11 | 6 | 0 |
| 8 大分トリニータ | 37 | 9 | 10 | 7 | 5 |
| 9 ジェフユナイテッド千葉 | 37 | 10 | 7 | 9 | 3 |
| 10 東京ヴェルディ | 36 | 9 | 9 | 8 | 3 |
| 11 ツエーゲン金沢 | 35 | 9 | 8 | 9 | －2 |
| 12 水戸ホーリーホック | 34 | 9 | 7 | 10 | 2 |
| 13 モンテディオ山形 | 33 | 8 | 9 | 8 | 7 |
| 14 徳島ヴォルティス | 33 | 6 | 15 | 5 | 7 |
| 15 ヴァンフォーレ甲府 | 33 | 8 | 9 | 9 | －3 |
| 16 レノファ山口FC | 31 | 8 | 7 | 11 | －4 |
| 17 栃木SC | 30 | 7 | 9 | 10 | －6 |
| 18 ブラウブリッツ秋田 | 28 | 7 | 7 | 12 | －13 |
| 19 いわてグルージャ盛岡 | 27 | 7 | 6 | 13 | －20 |
| 20 ザスパクサツ群馬 | 23 | 6 | 5 | 15 | －13 |
| 21 大宮アルディージャ | 23 | 5 | 8 | 13 | －16 |
| 22 FC琉球 | 19 | 4 | 7 | 15 | －19 |
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