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【コラム】悔しい結果で終わった中国戦。サバイバルとなる韓国戦で意地を見せろ | 日本代表 | EAFF E-1サッカー選手権

【コラム】悔しい結果で終わった中国戦。サバイバルとなる韓国戦で意地を見せろ | 日本代表 | EAFF E-1サッカー選手権(C)三浦彩乃
【日本代表・コラム】日本代表は24日、EAFF E-1サッカー選手権決勝大会第2戦で中国代表と対戦し、不本意なスコアレスドロー。この大会はW杯出場に向けたサバイバルレースでもあるが、果たしてーー。
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大勝を飾った初戦の香港戦から少なからず不安はあった。相手の強度が決して高くないのにもかかわらず、シンプルなボール運びやボールタッチにミスが目立った。6得点を奪った一方で、連携面を含めて大手を振って喜べる内容でなかったことは否めない。

ただ、今回の中国戦は、香港戦と違って調整期間をしっかり取った上で臨めていた。戦術の浸透に時間を割くことができ、コミュニケーションを取る回数も増えた。完璧に合わせることは無理だとしても、初戦よりは内容の向上が見込まれると思っていた。

迎えた中国戦。最後まで得点を奪えないままスコアレスドローに終わった。もちろん、「試合の流れの中で先に1点を決められるチャンスは多く作れた」とする森保一監督の言葉は事実。前半のうちに一つでも得点を決めていれば大量得点の展開になった可能性もある、後半のビッグチャンスをFW細谷真大が決め切れていれば、少なくとも勝点3を手にする状況へと優位に進めることができたはずだ。

しかし、結果は0-0。無得点で終わり、勝点1を積み上げることしかできなかった。それもオーバーエイジ2人以外は全て23歳以下の構成となった中国代表に対してドロー。国内組からベストメンバーに近い選手たちを招集した中で、この結果はそう易々と受け入れられるものではない。

寂しかったのは試合後に厳しい言葉を放つ選手が少なかったことだ。今後、カタールワールドカップを目指そうとするならば、これでは到底メンバー入りすることができない。海外組が多くを占めることが予想されるものの、それでも国内組から選ばれる可能性はあるわけで、それならばもっとアピールしようとガツガツとした選手がいてもよかった。気持ちは入っていたかもしれないが、そういったところに残っていこうとする覚悟が足りていないように感じられた。

選手にとって得手不得手はあって、普段とは違うポジションでなかなか自分の特徴を発揮できないことは理解できる。だが、選手は全て言いなりになる必要はないし、周りとコミュニケーションをとって自分たちでやり方を柔軟に変化させることだってできる。そういう意味でも、一人ひとりの周りに対する要求も少なかった。

こういった試合を経て、何を思い、何が必要だと考えるかは、人それぞれだろう。そこで解決策を見出せる選手が今後も残っていくことができるだろうし、ここで変わることができなければ代表からは遠ざかってしまう。中国戦をどう捉えるかによって、次の試合に向かうメンタリティーが変わってくるだろう。

韓国戦は今回のメンバーにとって重要度の高いゲームとなる。ここで違いを見せられなければ、このメンバーからは誰もワールドカップに到達できない可能性だってある。誰がピッチで存在感を放つのか。サバイバルとなる一戦で意地を見せてくれる選手の登場に期待したい。

文・インタビュー 林遼平

埼玉県出身の1987年生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、フリーランスに転身。サッカー専門新聞「エルゴラッソ」の番記者を経て、現在は様々な媒体で現場の今を伝えている。

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