31日、各地でJ1、J2、J3の試合が行われた。
この日唯一のJ1のカードとなった清水エスパルスとサガン鳥栖のゲームは前半、鳥栖の強さが際立つ展開となった。
清水はヤゴ・ピカチュウ、鳥栖は長沼洋一と両チームともに新戦力を先発で起用した中、早々に先制点を奪ったのは鳥栖。4分に対角線からのフィードを受けた岩﨑悠人が巧みなトラップで相手の逆を取り右足を振り抜くと、シュートは豪快にニアサイドを射抜いた。
リードを得た鳥栖は、ポジションに囚われることなく全員がパスを出して、スペースに動いて、ボールを受けてと足を止めることなくどんどん敵陣に侵入していく。仮にプレスをハメられたとしてもターゲットを明確にしたロングボールからセカンドボールを回収し、流れを掌握していった。そして30分には追加点。敵陣で相手からボールを奪うと一気にカウンターに転じ、長沼が挨拶代わりの一発を叩き込んだ。
ようやく清水にチャンスが訪れたのは終盤になってから。2トップを組む、チアゴ・サンタナと神谷が惜しいシュートを放ち、ゴールへと迫っていった。
後半は立ち上がりこそ鳥栖が押し込むが、次第に清水が攻勢に出て行く。その流れに乗って62分には1点を返す。
左SB山原怜音が突破からクロス。ニアサイドに飛び込んだ白崎凌平が上手く流し込んだ。さらにその直後には清水が3枚替えを行う。移籍後初登場となった乾貴士、復帰後初ゲームとなる北川航也、10番を背負うカルリーニョス・ジュニオを送り出し、同点を狙った。
しかし、その流れを断ち切ったのは鳥栖の背番号44だった。80分、ゴール前中央でパスを受けた堀米勇輝は迷うことなく左足を振り抜くと、コースを突くシュートがネットを揺らした。
ところが、これでゲームは終わらない。その直後のプレーで北川がホーム・アイスタでゴールを決め、再び追い上げムードを作り出すと、83分にはチアゴ・サンタナがクロスに上手く合わせ、ついに同点に追いついた。壮絶な打ち合いとなったゲームはこのまま決勝点が生まれることなくタイムアップ。まさに痛みを分けう形で勝点1ずつを手にした。
J2もこの日行われたゲームは1試合。ツエーゲン金沢とブラウブリッツ秋田の顔合わせとなった。
そのゲームで勝利への意欲を強く見せたのは12試合勝ちなしが続く秋田。18分に小暮大器がこぼれ球を押し込んで先制すると、25分には追加点。藤山智史がヘディングシュートを決めた。
2点のリードで迎えた後半も秋田が先にスコアを動かす。62分、青木翔大が今季3点目を決めて、勝負を決定付けた。13試合ぶりに勝点3をつかんだ秋田は勝点を32に伸ばし、降格圏との差を8に広げた。
3試合が開催されたJ3は勝てば首位に浮上できた松本山雅であったが、新型コロナウイルスの影響でベストメンバーを組めなかったことが響き、ホームでヴァンラーレ八戸に敗れた。一方でYSCC横浜を下した愛媛FCが4連勝を飾り、昇格圏内と4ポイント差の6位に順位を上げた。
■ 7月31日開催 結果
・J1第23節
清水 3-3 鳥栖
・J2第29節
金沢 0-3 秋田
・J3第18節
宮崎 0-0 相模原
松本 0-1 八戸
愛媛 2-0 YS横浜
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