優勝争いが混沌としてきた。
もちろんタイトルに一番近いところにいるのは、首位の横浜F・マリノスだ。消化試合数が他のチームよりも少ない中で首位を堅持していることを考えれば、その優位性は変わらない。ただ、数字というのは妙なところでプレッシャーを与えてくる。消化試合数が違うにも関わらず順位を逆転されれば、勝点差が近づけば、勝たなければいけない重圧を背負うことになる。だからこそ、首位に立ち続けることが難しいのだ。
先週末、首位の横浜FMは試合がなかった。そのため優勝争いに食い込んでいる他チームの動向が大きく注目された。
3連勝中同士の対戦となったセレッソ大阪と広島の上位対決は、敵地に乗り込んだ広島が勝利を手にした。C大阪にペースを握られながらも、25分にMF茶島雄介のゴールで先制点を奪うと、その後は我慢強い守備で対抗。チャンスこそ作られるが、体を張った守備で防いでいく。
後半はボールを保持しながらゲームをコントロールしつつゴールをうかがうと、81分には松本泰志がこぼれ球を押し込んで追加点を奪取。また、後半アディショナルタイムにも加点して試合を決めた。勝った広島は、横浜FMとの消化試合数こそ3試合の開きがあるが、勝点差を「1」に縮めている。
もう一つの上位対決となったのは、川崎Fと鹿島アントラーズの試合だ。こちらは8分にFW家長昭博が自ら得たPKを決め切って川崎Fが先制に成功すると、さらに14分にはMFマルシーニョが倒されて得たFKをMF脇坂泰斗が直接沈めて追加点を奪取。川崎Fがペースを握りながら前半を2点リードで折り返す。
後半は追いかける鹿島が攻勢。51分に左サイドからのクロスをMF仲間隼斗がヘディングで決め、1点を返した。ただ、反撃もここまで。川崎Fはリードを守り切って2-1で勝利を手にし、横浜FMとの差を「2」とした。
下位陣では松田浩監督体制で初の勝利を狙うG大阪が敵地で名古屋グランパスと対戦。立ち上がりにFWパトリックのゴールで先制すると、ゲーム終盤にはFW鈴木武蔵が移籍後初ゴールを奪取して勝負あり。2-0で勝利したG大阪が8試合ぶりの勝利で自動降格圏からの脱出に成功している。
今週はミッドウィークに延期となっていた2試合が開催。川崎Fとサガン鳥栖の試合では、勝てば川崎Fが首位に浮上するチャンスがある。一方、アビスパ福岡とG大阪の試合では、G大阪が勝つとプレーオフ出場圏から抜け出すことが可能だ。
■J1リーグ第27節結果
鳥栖 1-1 福岡
清水 1-0 京都
名古屋 0-2 G大阪
柏 3-6 FC東京
川崎F 2-1 鹿島
C大阪 0-3 広島
J1 順位表
※第27節終了時点
順位 | 点 | 勝 | 分 | 敗 | 差 |
---|---|---|---|---|---|
1 横浜F・マリノス | 48 | 14 | 6 | 4 | 24 |
2 サンフレッチェ広島 | 47 | 13 | 8 | 6 | 15 |
3 川崎フロンターレ | 46 | 14 | 4 | 6 | 12 |
4 鹿島アントラーズ | 44 | 12 | 8 | 7 | 5 |
5 柏レイソル | 43 | 13 | 4 | 10 | 4 |
6 セレッソ大阪 | 41 | 11 | 8 | 6 | 10 |
7 FC東京 | 38 | 11 | 5 | 9 | 1 |
8 サガン鳥栖 | 37 | 8 | 13 | 5 | 8 |
9 浦和レッズ | 35 | 8 | 11 | 6 | 12 |
10 名古屋グランパス | 33 | 8 | 9 | 9 | -4 |
11 清水エスパルス | 31 | 7 | 10 | 10 | -4 |
12 アビスパ福岡 | 28 | 6 | 10 | 10 | -8 |
13 北海道コンサドーレ札幌 | 28 | 6 | 10 | 10 | -17 |
14 京都サンガF.C. | 26 | 6 | 8 | 11 | -6 |
15 湘南ベルマーレ | 26 | 6 | 8 | 11 | -11 |
16 ガンバ大阪 | 25 | 6 | 7 | 13 | -12 |
17 ヴィッセル神戸 | 24 | 6 | 6 | 13 | -9 |
18 ジュビロ磐田 | 22 | 5 | 7 | 14 | -20 |
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