試合の概要
いよいよカタール・ワールドカップが現地時間20日に開幕。4年に一度の祭典を飾るオープニングゲームでは、開催国のカタールと南米のエクアドルが激突する。
カタール
開催国として、史上初のワールドカップを戦うことになるカタール。近年はコパ・アメリカやCONCACAFゴールドカップに参戦するなど積極的な強化を行い、2019年のアジアカップでは日本を下して優勝を達成。着実に力をつけてきた。
そして、フェリックス・サンチェス監督は「調子は良いが、現実的にならなければいけない。対戦相手のレベルも認識している。だが、最高のパフォーマンスを披露したい」と自チームのレベルを認識した上で、現状のチーム状態にも自信を見せている。
またカタールは全選手が国内リーグのクラブに所属しているため、10月から合宿を組むなど最高の準備をしてきたことは間違いない。この初戦で結果を残すことができれば、グループ突破も夢ではないだろう。
注目選手:アクラム・アフィフ
現カタール代表最大のスターと言ってもいいだろう。18歳でフル代表デビューを飾り、これまで80試合以上に出場。2019年アジアカップでは全試合に先発し、11アシストと驚異的なスタッツを残して優勝の立役者となっている。システム上、近年は左ウイングからトップ下やストライカーにポジションを移しているが、国の躍進を背負う重要な存在であることは間違いない。
予想スタメン(5-3-2)
GK:アルシーブ
DF:ミゲル、サルマン、アルラウィ、ハッサン、アフメド
MF:ワード、ハテム、カリム
FW:アフィフ、アリ
エクアドル
熾烈な南米予選で4位に入り、2大会ぶりの出場を決めたエクアドル。今年に入っての予選ではブラジルやアルゼンチンと1-1で引き分けるなど、難しい試合でも耐えきる力を見せてきた。
そして6月以降の親善試合では、日本代表戦を含めて6試合で負けなし(2勝4分け)。特筆すべきは失点の少なさで、この6試合はすべてクリーンシートを達成している。一時はワールドカップ出場可否に揺れたものの、しっかり土地に足をつけて準備を進めてきた。
オープニングゲームで開催国との対戦が決定し、強烈なプレッシャーにさらされることになるエクアドル。しかし、同じく激しい重圧にさらされる南米予選を勝ち抜いてきた彼らは、完全アウェイの状況でも混乱に陥ることはないだろう。これまで通り堅実なサッカーで、勝ち点3を狙いたい。
注目選手:モイセス・カイセド
17歳でのプロデビューから瞬く間にエクアドルを代表する選手に成長したカイセド。今季は世界最高峰のプレミアリーグで14試合に先発し、ブライトンの中心的な選手に君臨。中盤に求められる全ての仕事をハイレベルでこなす21歳だが、すでに評価額は4000万ユーロ近くまで上がっている。18歳でデビューした代表チームでも常に出場しており、今大会での飛躍が期待されている。このワールドカップでポテンシャルが開花し、一気に世界的な選手となってもおかしくない逸材だ。
予想スタメン(4-3-3)
GK:ガリンデス
DF:トーレス、アルボレダ、ヒンカピエ、エストゥピニャン
MF:フランコ、グルエソ、カイセド
FW:プラタ、バレンシア、イバーラ
カタールvsエクアドル|グループA第1節
キックオフ時間:2022年11月21日(月)午前1:00
放送・配信予定:NHK|ABEMA