11月20日にFIFAワールドカップカタール2022が開幕を迎えた。開幕戦では、史上初のワールドカップを戦うことになるカタールと、熾烈な南米予選で4位に入り2大会ぶりの出場を決めたエクアドルが対戦。FWエネル・バレンシアに2ゴールを許して、開催国のカタールがW杯史上初となる初戦黒星を喫した。
解説の戸田和幸氏は「開催国が良いパフォーマンスと結果を得られると盛り上がるところがある。アジアチャンピオンとしてどれくらいできるか」とカタールに注目。しかし実際の試合では「エクアドルの若い選手が活躍して内容も圧倒した試合」と語れば、ゲストとして登場したジュビロ磐田の遠藤保仁も「内容通りのスコアになった」とコメント。エクアドルが地力の差を見せた試合に映ったようだ。
カタールといえば、2004年に、年間50億円をかけて10代のサッカー選手たちを育成する機関『アスパイアアカデミー』を設立。2009年には8名のアカデミー出身者で構成されたカタール代表が、アジアカップで日本を下してアジア王者となった。
その後もコパアメリカへの参戦や、W杯欧州予選でグループ参加(カタール代表との試合は親善試合扱い)、CONCACAFゴールドカップにも出場するなど強化を続けてきた。自国開催のW杯に向けて黄金世代の強化に取り組んできた中での黒星だった。解説のベン・メイブリー氏は「緊張もあったのかな」と開幕戦を振り返る。
特に注目したのがカタール代表のフィジカル面。「大会前から半年ほど一緒に練習をしてきましたが、公式戦を戦えていないのでフィジカル面が心配。フィジカルで負けるところもあると監督のフェリックス・サンチェスは心配していました。もしかしたらそこが出たのかもしれない」と、予選が免除されている開催国ならではの問題点を挙げた。
なお、番組では解説者たちが見たカタール対エクアドルのターニングポイントについて深掘りしている。