▶▶▶DAZNの詳細をチェックする◀◀◀
FIFA ワールドカップ カタール 2022グループA第1節最後の試合では、アフリカ王者のセネガルとグループの大本命と言われているオランダが激突した。オランダはDFフィルジル・ファンダイク(リヴァプール)、セネガルはDFカリドゥ・クリバリ(チェルシー)を中心に守備強度の高い試合を繰り広げた。
そんな試合のターニングポイントについて解説の水沼貴史氏は、破る、壊すという意味の「ブレイク」にあったという。その象徴的なシーンは、84分に訪れたオランダの先制点の場面だった。
相手陣内でボールを繋ぐオランダは、前線のメンフィス・デパイ(バルセロナ)が落としたボールをフレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)が受けると、すぐさま前線へロングフィード。これに反応したコーディ・ガクポ(PSV)がうまく裏に抜け出し、頭で押し込んでネットを揺らした。
水沼氏はここで2つのブレイクがあったと指摘する。1つはデ・ヨングのポジションのブレイク。「前半は後ろで繋いでいるシーンが多かった。それが自分のポジションを外して前に出た」ことでゴールの起点になったとの見方を示した。
そしてもう1つは、ガクポのディフェンスラインをブレイクする動き。水沼氏は、ガクポの斜めへの走り出しからディフェンスとGKの間にうまく入り込んだ動きを「見事なランニングだった」と評価した。
「デ・ヨングのポジションを外す動きがまず1つ目のブレイク。さらにボールを受けたガクポのランニングもブレイク。その2つのブレイクが重なって得点が生まれた。密集を破るにはランニングのブレイク。自分のポジションを勇気を持って外すブレイクが大事」
拮抗した試合を壊した2つの“ブレイク”。今後もデ・ヨングのポジショニングとガクポのランニングに注目だ。