FIFA ワールドカップ カタール 2022は大会5日目を迎え、グループステージ第1節最後の試合で優勝候補のブラジル代表が登場した。
前半こそゴールレスで終えるも、62分にリシャルリソンのゴールで試合の均衡を破ると、73分には再びリシャルリソンが、圧巻のスーパーゴールを奪い2-0で勝利した。
解説の細江克弥はこの試合のターニングポイントとして「結局、守備も『戦術ネイマール』」を挙げた。「ブラジルは攻撃においてネイマールが中心。守備に関してはネイマールのところが弱点であり、ここがちゃんとやれば、ブラジルに穴はないよねという意味。守備でもネイマールがポイントであることがわかったゲームだった」と振り返っている。
「あまりイメージはない」とゲストの宇佐美貴史がいうように、ネイマールの守備はフォーカスされることは少ないだろう。実際にこの試合でもバックラインから丁寧に繋いでビルドアップするセルビアに対して、前線のリシャルリソンのプレスだけで対応していた。
しかし23分、ついにネイマールが連動したプレスを見せ始めるとサイドに追い込んでマイボールを獲得。細江氏はこのシーンが「ブラジルが初めて前からいってボールを奪ってマイボールにした。ここからガラッと流れが変わった」とコメント。ネイマールのプレスによって、チーム全体のベクトルが相手方向に向かうきっかけになったと語った。
ゲストの宇佐美貴史は「枚数がたくさんいてそれを2トップでみるのは大変だと思う」と選手ならではの目線でコメント。「サポートがない中で2トップでどうにかするしかない。それをうまく対応したシーン。ネイマールがあの速度でいくと、後ろもついていってラインを上げられる。どんどんハマるようになる。そうやっていけばいけるなという雰囲気をチーム全体に作ったいいプレー」と絶賛。攻撃でも守備でも、今後はネイマールが握りそうだ。