名将で知られるイタリア人指揮官ファビオ・カペッロ氏は、カタール・ワールドカップを振り返り、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドに対して厳しい言葉を送った。
リオネル・メッシがアルゼンチンに3度目のワールドカップ優勝をもたらして幕を閉じたカタール・ワールドカップ。メッシとともに主役の1人になる可能性が予想されていたロナウドだが、優勝という夢には手が届かず、ポルトガルは準々決勝でモロッコに0-1で敗れて敗退した。
ワールドカップ直前には、当時所属していたマンチェスター・ユナイテッドを批判する物議を醸したインタビューが出回ったロナウドは、初戦のガーナ戦を前に退団が決定したりとピッチ外での話題に注目が集まった。しかし、ピッチ上では初戦のPKでの1ゴールのみと精彩を欠き、ラウンド16以降は先発から外れたりと不本意な大会を過ごすことになってしまった。
そんなロナウドについて、カペッロ氏はイタリア『コリエレ・デッラ・セラ』で「ロナウド自身が招いたことであり、彼のキャリアの功績に対して残念な結果になった」と話し、同選手の態度を批判するコメントを残した。
「選手としての彼の能力に疑問はないが、彼は傲慢だった。彼を信頼する人間を見つけられないまま彼は自身をオファーし回っていた。彼はチームにとって少し扱いにくい存在になっている」
また、優勝したアルゼンチンについてもカペッロ氏は言及。物議を醸した守護神エミリアーノ・マルティネスの大会最優秀GK受賞パフォーマンスについて「愚か」と非難した同氏は、メッシとディエゴ・マラドーナ氏の比較についてもコメントしている。
「私にとってワールドカップ前から彼は(マラドーナ氏と)同じレベルだった。メッシ、ペレ、マラドーナは他の選手が考えることさえもできないことを成し遂げてきた」