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“サッカーの王様”と称される元ブラジル代表FWペレ氏が29日に他界した。享年82だった。
ブラジルフットボール界のレジェンドであるペレ氏は、近年大腸がんを患っており、2021年9月に手術を受けていた。しかし、先日から病状が悪化していることが伝えられており、家族は同氏とともにクリスマスを病院で過ごしていた。
そして迎えた29日、ペレ氏の近況を報告していた娘ケリー・ナシメントさんは、自身の『Instagram』で家族が手を合わせる写真とともに「私たちのすべてはあなたのおかげです。あなたのことを永遠に愛しています。安らかに」と、同氏が息を引き取ったことを報告した。また、病院側も「大腸がんの進行に関連する多臓器不全のため」と死因を伝えていた。
1940年生まれのペレ氏は、16歳の時にサントスでデビューすると、2年後の1958年スウェーデン大会に17歳で初のワールドカップの舞台に立ち、優勝に貢献。4年後のチリ大会、1970年のメキシコ大会でもワールドカップの頂点に立ち、フットボール界で唯一の3度ワールドカップを制した選手になった。
また、1977年の現役引退までの21年間のキャリアの中でブラジル代表としての77ゴールを含む767ゴールを記録。さらに、非公式の試合での得点も含めれば1284ゴールを記録したとも伝えられている。これらの功績により、ペレ氏は2020年に他界したアルゼンチンのレジェンドであるディエゴ・マラドーナ氏とともに史上最高の選手として評価され続けている。
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