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どちらも負けられない伝統のミラノダービー、1年前とは一変したミラン&インテルのビッグマッチを伊解説陣が戦術分析…攻略のカギは? | セリエA

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どちらも負けられない伝統のミラノダービー、1年前とは一変したミラン&インテルのビッグマッチを伊解説陣が戦術分析…攻略のカギは? | セリエADAZN
【欧州・海外サッカーニュース】元アタランタFWのシモーネ・ティリボッキ氏ら『DAZN(ダゾーン)イタリア』の解説陣が、6日4:45(日本時間)に予定されているセリエA第21節インテル対ミランの戦術のカギを読み解いた。

ミラノの街を二分する伝統のミラノダービーが再びやってきた。昨年2月6日(日本時間)のインテル対ミランは、スクデット争いの行方を占う首位攻防戦となり、注目を集めた一戦。首位インテルが試合を優位に進め、38分にイヴァン・ペリシッチのゴールで先制に成功したが、終盤、オリヴィエ・ジルーが持ち前の勝負強さでドッピエッタ(1試合2得点)をマークし、ミランが2-1と逆転勝利を収めて11年ぶりのスクデットを大きく引き寄せた。

GiroudGetty

あれからちょうど1年が経過し、昨年、熾烈なスクデット争いを演じていた両チームの状況は一変した。インテルは今シーズン序盤に大きく出遅れた一方、ミランは年明けから成績不振にあえぎ、2位から5位へと転落。悲願のスクデットへとひた走る首位ナポリの独走を許すことになった。

セリエA第21節のダービーは、両チームにとって絶対に負けられない一戦。ルチアーノ・スパレッティのチームの追走し、混戦模様のUEFAチャンピオンズリーグ出場権争いで優位に立つ上でも、重要なビッグマッチとなる。

そんな中、現役時代にアタランタなどで活躍したシモーネ・ティリボッキ氏と元イタリア代表チーフ・アナリストのアントニオ・ガリャルディーニ氏が『ダゾーン・イタリア』の特番「Like Tattico」に出演。ミラノの両チームを分析した。

ミランの不振を象徴するサッスオーロ戦

前節では、リーグ戦8戦未勝利だったサッスオーロに、ホームで2-5の大敗を喫したミラン。ティリボッキ氏らは、この試合の21分のダヴィデ・フラッテージのゴールシーンがミランの不調を物語っていると指摘する。

「ミランはハイプレスと素早いボール奪取を強みとしていたはずだったが、個々のプレーの読みやポジション全体でのミスが多い。そしてチームが間延びしてしまっている点は特に目立つ。(シャルレ)デ・ケーテラーレが相手GKにプレスをかける際、(ラデ)クルニッチや(アンテ)レビッチの動き出しが遅い。しかも相手のMFに対して必要のないプレスをかけに行っている。こうしてサイドのロジェリオがフリーになってしまう」

するとガリャルディーニ氏が続ける。

「サッスオーロのサイドバックがフリーとなると、問題が生じる。チームは間延びし、サッスオーロの両ウィンガーがミランの両サイドバックの動きを封じる形になる。サッスオーロは、こうした状況を利用した」

さらにティリボッキ氏は、「ミランは数的有利ではあるが、それを活かせていない」と指摘。マッテオ・ガッビアとの連携上、「テオ(エルナンデス)は飛び出してロジェリオとの間を詰めることができない。そして中途半端になり、ロジェリオがボールを持って上がり、中盤の(サンドロ)トナーリが対処せざるを得なかった」と振り返った。そしてその後、ボールを受けたフラッテージは、2度にわたって読みを誤ったガッビアのミスをつき、美しいゴールを決めている。

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インテルの守備の課題と武器

一方、今年に入り公式戦6勝1分1敗と好成績を収めている2位インテルは、フィジカルや気持ちの面でもより良い状態でダービーに臨める。だが、依然として守備面の問題を抱えている。シモーネ・インザーギのチームは、いったんリードすると自分たちのプレーをやめ、カウンター狙いとなる傾向にある。ティリボッキ氏が解説する。

「前節のクレモネーゼ戦においても、多くの選手が自陣エリア内まで下がっている。数的有利の状況ではあるが、注意力にかけ、誰もマークについていない。このため裏をとられてシュートを許している」

元イタリア代表のアナリストは、ハカン・チャルハノールのプレーにも注目。「チャルハノールのおかげで、インテルはサイドチェンジや縦を狙った攻撃が増えたが、守備面において、(マルセロ)ブロゾヴィッチのようにはいかない」と指摘した。続けてティリボッキ氏が11分のデイヴィッド・オケレケの先制点の場面を解説する。

「チャルハノールは、あのポジションでのプレー経験があまりないため、相手選手との距離感覚がなく、読みも甘い。彼はゴールを狙う側の選手であり、危険を予知することができない。シュート態勢に入る相手への寄せが甘く、スペースを与えすぎている。オケレケのシュートも素晴らしかったが、チャルハノールはもっと相手との距離を詰めなければならない」

ガリャルディーニ氏は、ナポリ戦のエディン・ジェコの決勝弾を例に挙げ、インテルの武器の1つとして逆サイドのウィングバックへの「完璧なサイドチェンジ」を挙げている。ティリボッキ氏は、「(フェデリコ)ディマルコはボールを受けた際、FW陣が中央のエリア内へ獰猛に侵入してくることをわかっている。ここではジェコが完璧だった」と分析した。

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ダービーで再起を図るミランのカギは?

直近のリーグ戦で未勝利のミランは、どのようにしてチームを立て直し、インテルを攻略するべきなのだろうか。元アタランタFWは、「まずサイドのテオの推進力を取り戻さなければならない。それからラインの間のクオリティの高いパスも必要だ。そのパスが、ミランの違いを作り出してきたと言えるからね」と強調した。

続いて『ダゾーン』の戦術担当は、インテルの選手たちがマンマークを徹底していない点を踏まえ、エリア内におけるジルーのクオリティの高い動きも試合のカギになると指摘した一方、何よりも「本物の(ラファエウ)レオン」を取り戻す必要があると主張した。これにはティリボッキ氏も賛同する。

「その通りだ。彼はチームの違いを作り出せる選手だ。前半戦で見たように、調子の良い時は、ドリブルでDF2人を置き去りにし、違いを作り出せる。スピードや技術、パワーもあり、素晴らしいゴールを決めることができる」

最後にティリボッキ氏は、「ダービーは特殊な一戦であり、エピソードや瞬間が試合を決定づける。非常に白熱したインテンシティの高い試合になるだろう」と試合を予想。ガリャルディーニ氏は「(シモーネ)インザーギのインテルがビッグマッチで失敗することは難しい」と指摘する一方、「(ステファノ)ピオリのミランにとっては、転換点となる試合かもしれない」と予測した。

放送・配信予定

  • インテル vs ミラン
  • 配信:DAZN
  • キックオフ:2023年2月6日(日)日本時間4:45
  • 解説:細江克弥 実況:北川義隆
  • 会場:スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(サンシーロ)

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