ラ・リーガ第20節では、首位を走るバルセロナと2位のレアル・マドリードの明暗が分かれる結果となった。5日、スペインメディア『Relevo』が「バルセロナは王者の風格すら漂わせる」と、スペインの優勝戦線の様子を伝えている。
5日、レアル・マドリードは敵地『エスタディ・デ・ソン・モイシュ』でマジョルカと対戦した。首位を走るバルセロナに食らいつくためにも負けられない一戦だったが、前半13分にスペイン代表DFナチョのオウンゴールでマジョルカに先制点を与えると、最後までビハインドを覆せないまま0－1と完封負け。昨シーズンの欧州王者として参加するFIFAクラブワールドカップ2022直前のリーグ戦で、痛恨の黒星を喫した。
一方、6日に本拠地『Spotifyカンプノウ』でセビージャと相対したバルセロナは、前半こそスコアレスで折り返したものの、後半にスペイン代表DFジョルディ・アルバ、同国代表MFガビ、ブラジル代表FWハフィーニャがゴールネットを揺らして3－0と快勝。この結果により、バルセロナとレアル・マドリードの勝ち点差は「8」に拡大している。
『Relevo』は「チャビ監督のバルセロナは勝利するたびに成長し、成熟している」と、首位チームの現状を分析。また、フランス代表FWウスマン・デンベレを負傷によって欠き、セビージャ戦の前半立ち上がりには元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツが負傷交代したにもかかわらず、レアル・マドリードとの差を広げたバルセロナを次のように分析した。
「笑わないブラジル人は驚異的だ。デンベレを欠くなかで、ハフィーニャは拡声器を肩にかけ、サンバを演奏したのだ。今のバルセロナは、ただのカメレオンのように変幻自在なチームなどではなく、あらゆる障壁を克服するチームになった。デンベレ、そしてブスケツの負傷──。これまでにチームを牽引してきた選手たちが戦線離脱していっても、ほかの選手たちが新しいリーダーになるべく後ろに控えている」
ラ・リーガの優勝争いを一歩リードしたバルセロナだが、この先にはまだまだ困難な戦いが待ち受けている。UEFAヨーロッパリーグプレーオフでは、マンチェスター・ユナイテッドと激突。第1戦は17日、第2戦は24日に行われるが、負傷離脱中のデンベレやブスケツの起用は見通せない状態だ。『Relevo』は「特にブスケツの不在は、バルセロナの成熟度を測るうえでの試金石となるだろう」と伝えている。
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