明治安田生命Jリーグの2023シーズンが、17日に開幕を迎えた。30周年のメモリアルシーズンは、『等々力陸上競技場』にて行われたJ1リーグ第1節の川崎フロンターレvs横浜F・マリノス戦からスタート。昨シーズンの“J王者”横浜F・マリノスが、2年ぶりのリーグ制覇を目指す川崎フロンターレを2-1で下し、連覇に向けて好スタートを切っている。
DAZNのレギュラー番組『Jリーグジャッジリプレイ2023』#1では、今シーズンもSNSで話題となったレフェリングに関する事象をピックアップ。元国際審判員の家本政明氏に加えて、元日本代表FW佐藤寿人氏、元北朝鮮代表FW鄭大世氏をゲストに迎え、第1節の事象に注目した。
今シーズンのJリーグは、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)に関する2つのシステムを新たに導入。1つ目は『VARdict(バーディクト)』と呼ばれる、ビデオマッチオフィシャルがチェックしている事象をスタジアム内の大型映像装置やインターネット中継・TV放送に自動連係できるシステムで、VARがチェックしている事象の可視化ができる。2つ目は『オフサイドラインの3D化』で、立体的にオフサイドを確認することが可能となる。3D化については、家本氏が第1節の横浜FCvs名古屋グランパス戦で元デンマーク代表FWキャスパー・ユンカーのゴールがオフサイドで取り消された前半19分のシーンを引き合いに出して説明を行った。
ユンカーのゴールがオフサイト判定になった件について、現役時代にストライカーだった佐藤氏と鄭氏は一様に残念そうな様子。佐藤氏が「ユンカー選手の抜け出しからのフィニッシュワークが素晴らしかったので、(ゴールが)認められてほしいようなシーンでしたね」とコメントすると、鄭氏も「これ実際にオフサイドになったんですか?そんなぁ」と率直に心境を吐露した。一方、鄭氏は「テクノロジーが進化していて、絶対に良い方向に向かっている」とも主張。「ただ、テクノロジーを導入してもヒューマンエラーは起こり得る。エラーから学んで次につなげられれば良いし、テクノロジーを有効に利用してほしいですよね」と語っている。
家本氏は「2Dよりも3Dの方がファクトチェックの精度が上がります、これは間違いない。FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022で導入されたセミオートはさらに精度が上がりますが、コストや時間の面では3Dの方がハードルも低い。結局、3Dにしてもアナログというか、最後の作業を行うのは人。3Dはセミオートより精度は下がりますけど、2Dよりは上がりますし、そこの微妙なさじ加減になる」と、様々な要素を加味したうえでどこまでテクノロジーを導入するかという判断の難しさに触れた。
同番組では、第1節から『川崎フロンターレvs横浜F・マリノス:ジェジエウの一発退場(84分)』『サンフレッチェ広島vs北海道コンサドーレ札幌:川村拓夢のシュートは本当にノーゴールだったのか(74分)』『柏レイソルvsガンバ大阪:細谷真大に対するファウル〔PK〕は妥当か(95分)』と、3つの事象をピックアップした。一度イエローカードを受けたDFジェジエウが一発退場となったシーンは、いわゆる決定機の阻止を意味する“DOGSO(ドグソ)”だったが、家本氏は1つのファウルで「PK献上」「退場」「次節出場停止」が同時に下される“三重罰(トリプルパニッシュメント)”を持ち出しつつ解説。「(ジェジエウ一発退場のシーンは)間違いなくDOGSOが成立する。最初はペナルティエリア内でのファウルと見られていたから、PK+かつてのトリプルパニッシュメントから一段階下がってイエローカードという判定でした。ただ、VARチェックの結果、コンタクトがエリア外だったことが分かった。そうすると、DOGSOが一段階下がらなくなるのでレッドカードに代わった」と説明した。
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