名古屋グランパス 対 FC東京 の見どころ
注目の一戦だ。開幕4試合を終え3勝1敗で2位に付ける名古屋グランパスと2勝1分1敗で5位に付けるFC東京が顔を合わせる。土曜日のお昼、豊田スタジアムでは激しい攻防が繰り広げられる。
長谷川健太監督が就任して2年目となる名古屋は、チームが成熟してきている。昨季途中から採用する3バックシステムが浸透し堅守は代名詞の1つ。GKランゲラックを含めた守備陣の堅さはリーグ屈指である。
そして、永井謙佑、マテウス・カストロに加え、今季からチームに加わったキャスパー・ユンカーの3トップは破壊力満点。ここまで永井とユンカーが2点ずつ決めており、このタイミングでマテウスにもシーズン初ゴールが生まれるとなると、より勢いに乗れるだろう。今節は赤鯱の10番に注目だ。
ただ、前と後ろをつないでいる中盤の貢献度も見逃せない。米本拓司と稲垣祥のダブルボランチは動けて、つぶせて、奪える二人。この黄金コンビがピッチ中央でフィルターとなることで守備陣の負担を軽減させ、ボールを刈り取ることで前線のスピードを生かしたショートカウンターにつなげている。米本と稲垣の渋い仕事ぶりがこの試合でもカギを握る。
ホームで今季二度目の連勝を飾れれば、首位浮上も見えてくる。長谷川監督をはじめ、FC東京を古巣にする選手も多いだけに、いつも以上に熱く激しいプレーを期待したい。
一方のFC東京は、開幕戦で勝利したあとのアウェイ2連戦は1分1敗に終わり勝点を伸ばせず。ホームに帰って来た前節・横浜FC戦で勝利を飾り、白星を先行させた。勝点3以上に大きかったのは、エースのディエゴ・オリヴェイラに今季初ゴールを含む2ゴールが飛び出したことと、新加入の仲川輝人にも初ゴールが生まれたこと。役者がそろって決めたことでチームの雰囲気は上向きである。
勝てば順位がひっくり返る名古屋との対戦に向けて、FC東京の選手たちは気合いが入っているだろう。アルベル監督の下、ボールをつなぐサッカーにトライしているが、まずは相手の強度や圧力に負けないことが大前提。中盤でチームを司る東慶悟と小泉慶を筆頭にバトルで後手を踏みたくない。
こちらも前線には強烈なタレントがそろっており、一発で仕留める力はある。均衡した展開が予想されるが、焦れることなくハードに戦い、ボールを動かしながら、攻略の糸口を見つけたい。その先にアウェイ初勝利が待っている。
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