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イタリアダービーの疑惑の決勝点や格下に敗北のミランの二面性を伊解説陣が分析!「一発勝負では名門。リーグ戦は姿勢が異なる」 | セリエA

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イタリアダービーの疑惑の決勝点や格下に敗北のミランの二面性を伊解説陣が分析!「一発勝負では名門。リーグ戦は姿勢が異なる」 | セリエAGetty Images
【欧州・海外サッカーニュース】セリエA第27節のイタリアダービーやミラン、ナポリなどについて、ユヴェントスOBのアンドレア・バルザーリ氏ら『DAZN(ダゾーン)イタリア』の解説陣が見解を示した。

セリエA第27節の注目の一戦、イタリアダービーでは、マッシミリアーノ・アッレグリ率いる7位ユヴェントスが2位インテルに1-0と勝利を収めた。だが、この決勝点を巡っては、直前にアドリアン・ラビオのハンドが疑われるシーンがあり、VARが約3分間にわたって介入する事態となった。

20230320 juventus(C)Getty Images

その判定を巡り、『ダゾーン・イタリア』の「Sunday Night Square」に出演した解説陣が議論を交わした。元インテル指揮官のアンドレア・ストラマッチョーニ氏は、「VARに3分間近くも要するこれほど複雑なケースでは、(主審のダニエレ)キッフィがハンドかどうかを判断するべきではないだろうか」と指摘。主審によるリプレーのチェックがなかったことに首を傾げた。

するとステファノ・ボルギ記者は「サンプドリア戦もそうだったが、ピッチでの判定を覆せるような決定的な映像が見つからなかったのだろう」と指摘すると、元インテル指揮官がさらに持論を展開。「それほど曖昧なら主審に決断させるべきだ。だがハンドかどうかの最終決断を下したのはキッフィじゃない」と主張した。

なお、元セリエA審判員で弁護士のルカ・マレッリ氏は、「ラビオのファーストタッチがハンドであったことを100%確認できる映像がなかったのだろう。私の抱いた印象では、ハンドはあった。腕を広げており、ファウルに値するものだったと思うが、正直言って、確信を持って断言することはできない」との見解を示している。

今季9敗目インテルの問題点

イタリアダービーで今シーズン9敗目を喫し、3位へと後退したインテル。OBで現役時代はプロフェータ(預言者)のニックネームで親しまれたエルナネス氏が見解を示した。

「インテルは、選手たちが最大限の集中力を保っている時、最高のパフォーマンスを見せることができる。だが、今日のような重要な試合においてパフォーマンスが低下してしまうこともある。おそらくUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)の結果が、チームの意欲や闘志、注意力に影響するのかもしれない。インテルはシーズン開幕から好不調の波が見受けられるからね」

またストラマッチョーニ氏も、UCL出場権争いの上で極めて重要な一戦を落とした古巣について分析した。

「私はインテルを指導したこともあるので知っているが、多くのインテリスタにとって、この試合はミラノダービーよりも思い入れがある特別な試合だ。インテルはあの判定もあり、実力を発揮できなかった部分もあるが、このクラブの歴史を振り返る限り、ネガティブなエピソードは過去にも起こってきたし、これからも起こり得るものだ」

「前半30分のエピソードだけでは、インテルらしい戦いができなくなってしまうという理由にならない。インテルはこれまで、ホームにおいて重要な直接対決でほとんど負けていなかっただけに、ひどい敗戦になったと言える」

「またリーグ戦中断直前ということで、影響が増大する。こうした試合の後は、雰囲気を変えるためにも、48時間後にプレーしたいものだ。これから次戦までのマネージメントは難しくなるだろう」

2023-0213-Simone-Inzaghi(C)Getty Images

ミランが持つ2つの顔

続いて話題は、代表ウィークによる中断明けの第28節およびUCL準々決勝の3試合で激突する首位ナポリと昨シーズンの覇者ミランに。ステファノ・ピオリのチームは、UCLにおいて、アントニオ・コンテ率いるトッテナムを下してベスト8へ進出したが、セリエA第27節では、格下であるはずのウディネーゼに1-2と敗れ、リーグ戦3試合未勝利となった。ストラマッチョーニ氏が、そんなミランの現状に見解を示した。

「私は(ズラタン)イブラヒモヴィッチの分析に賛同する。ミランはまだ、メンタル面においてビッグクラブのレベルに到達できていない。メンタル面において、偉大なパフォーマンスで数多くの試合をこなす準備ができていない。しかし一発勝負においては、クオリティを発揮し、偉大なプレーを見せる名門クラブだ」

「Tutti bravi dal divano」では、長友佑都のチェゼーナ時代の元同僚、マルコ・パローロ氏もミランの二面性を指摘した。

「UCLとリーグ戦では、ピッチに立つ11人全員の姿勢が異なる。UCLの時のミランは、炎が灯り、闘志が異なる。失点をしないということへの意欲も異なる。現在の状態なら、リーグ戦の対戦相手にとってミランに打撃を加えることは容易だ」

一方、アンドレア・バルザーリ氏は、今シーズンのセリエAで圧倒的な実力を誇り、UCLにおいても素晴らしい成績で勝ち上がってきたナポリに見解を示した。

「今シーズンのナポリはとてつもない。ハングリー精神もあるが、(ヴィクター)オシムヘンがいることから、さまざまな打開策も持っている。ナポリは心理面、フィジカル面において最高過ぎる状態だ。結果を出すことが、さらなる力になっている。ここから最終節まで楽しませてくれるだろう」

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