EURO2020覇者でありながらも、1年前のFIFAワールドカップ(W杯)欧州予選プレーオフで北マケドニアに敗れて2大会連続で夢の舞台を逃したW杯常連国のイタリア。前代未聞の屈辱を味わったロベルト・マンチーニ率いる欧州王者は、EURO2024の舞台で雪辱を期す。
日本時間24日にナポリで行われるグループC開幕節では、前回大会のファイナリストであるイングランドと激突する。イタリア代表指揮官は、ギャレス・サウスゲートのチームとの対戦へ警戒を強めた。
「もはやイタリア対イングランドは、イタリア対ドイツにもやや似ていて、クラシックのような試合になった。イングランドは、しばらく前から強豪であり、才能やパワー、テクニックを持った選手であふれている。さまざまな理由から、我々よりも多くの選択肢を持っていると言える」
「それでもナポリでは、良いプレーをして素晴らしい試合を見せたいと思っている。厳しい一戦になるだろうが、いつものようにナポリの観客から大きな力をもらえるよう期待している。ヨーロッパ王者として予選で良いスタートを切りたい」
初招集のアルゼンチン出身レテギ
今回のイタリア代表メンバーで注目を集めたのは、初招集の23歳FWマテオ・レテギだ。アルゼンチン出身で母国のティグレでプレーしており、欧州でのプレー経験はない。だがマンチーニは、1991年にイタリアへ上陸し、フィオレンティーナやローマなどで活躍したガブリエル・バティストゥータ氏と比較し、期待を寄せた。
「彼のことは、長らく追っていたが、かつてイタリアでプレーしたアルゼンチン選手たちを思い出す。いきなりやってきただけに、適応に時間がかかるはずだが、クオリティを持っているし、若くて頭の回転も速い青年だ。招集に応じてくれるとは思っていなかったが、重要な選手に成長してくれるよう願っている」
「レテギは典型的なセンターフォワードで、(ヘルマン)デニスに比較されることが多いようだ。だが私は、イタリアへやってきた頃のバティストゥータを思い出すよ。我々はサウスゲートよりも恵まれていない。新たな選手を招集できるチャンスがあるのなら、招集するつもりだ」
(C)Getty images
FWの逸材が出てこないアッズーリ
さらにイタリア代表指揮官は、EURO優勝メンバーをベースとして新選手を融合させたチームを作り上げることを示唆しつつ、攻撃陣の人材不足の問題について自身の見解を示した。
「明日の試合は別の話になるが、EUROの時のチームに少しずつ新選手を加えているところだ。中盤に関して大きな問題はない。選択肢が豊富で自宅に残った選手もいるほどだ。守備陣についても大体同じだ」
「なぜFWの人材がほとんど出てこないのか理由が分からない。攻撃陣に関しては、本当に人材が不足している。イタリア勢3チームがUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)準々決勝に勝ち残っているが、その3チームにおけるイタリア人選手は多くない。これが現実だ」
放送・配信予定
- イタリア vs イングランド : グループC 第1節
- 配信:DAZN
- キックオフ:2023年3月24日(金)日本時間4:45
- 解説:林陵平 実況:北川義隆
- 会場:スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ
関連記事
● マンチーニが呼び寄せた新生イタリア代表の若き逸材たち…ニョントからフラッテージ、セリエBから飛び級メンバーも | ネーションズリーグ
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。