今シーズン、新戦力が躍動し、33年ぶり3度目のスクデット獲得へ向けて快走を続けるナポリ。そんな中、指揮官のルチアーノ・スパレッティが現地時間24日、イタリア人の年間最優秀監督に贈られるエンツォ・ベルゾット賞を受賞した。ナポリ指揮官は、長年の悲願の達成に期待が高まる現状に釘を刺しつつ、継続的に結果を残し続ける選手たちを称えた。
「ナポリや(ディエゴ)マラドーナの映像を見ると、ある種のプレッシャーを吸収し、耐えていくことが義務になる。ナポリの人々は、カルチョのために生きている。だがまだ仕事の途中だ。チームとは約束を交わし、選手たち自身も明確な目標を持っているはずだ。(スクデットを)祝うことができるかどうかは、今後を見守っていきたい」
「選手たちがこれまでの結果に有頂天になり、現状に満足してしまうリスクがある。これは我々にとって最大の敵と言えるだろう。ここをうまく乗り越えていかなければならない。私は注意力の低下が懸念された際、選手たちと対話をしてきた」
「だが、これまでのところ、毎回、杞憂に終わっている。このチームの選手たちは、本当に別物だ。選手それぞれの個々のクオリティが成長することで、全員が集まれば最強のチームになる」
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続いてナポリ指揮官は、ミランと対戦することが決定したUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)準々決勝へ向けて、自身の心境を明かした。
「私の64年の人生の中で一度も経験したことのない最高の舞台だ。勝負が待ち遠しいし、全身全霊で臨まなければならない。また、選手たちも注意を払わなければならない。こうした試合においては、過去を持ち込むべきではないことを理解するのが重要だと考える。リーグ戦での優位を試合に持ち込んではならない。完全なるゼロから再出発するべきだ」
“最強”クヴァラの才能を目にしたとき…
最後にスパレッティは、昨夏にナポリに加入すると、セリエA挑戦1年目でありながらも12ゴール12アシストと大活躍を見せるジョージア代表の超新星FWフヴィチャ・クヴァラツヘリアに言及した。
「この才能を目にしたとき、私に疑いはなかった。それから、私はロシアで仕事をした経験から友人がいるので、さらなる情報を求めたところ、全員が『最強だ』と言っていた。会長は私のことを信じてくれていたが、プレーしていたのがロシアリーグであることでためらいもあったようだ」
「セリエAのようなリーグにおいては、少なくとも加入直後に苦戦する可能性もあった。だがフヴィチャは、サッカー界における垣根が低くなったことを明確に証明したと言えるだろう」
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