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ユヴェントスの猛追のカギは中盤に?躍動するラビオ&ファジョーリ、ロカテッリをEURO制覇の元伊代表アナリストが戦術分析 | セリエA

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ユヴェントスの猛追のカギは中盤に?躍動するラビオ&ファジョーリ、ロカテッリをEURO制覇の元伊代表アナリストが戦術分析 | セリエAGetty
【欧州・海外サッカーニュース】元アタランタFWのシモーネ・ティリボッキ氏および元イタリア代表チーフ・アナリストのアントニオ・ガリャルディーニ氏が『DAZN(ダゾーン)イタリア』の番組に出演し、マッシミリアーノ・アッレグリ率いるユヴェントスの戦術のカギを読み解いた。

今年1月末にセリエA初昇格のモンツァに敗れた後、セリエA第28節までの8試合で7勝を挙げたユヴェントス。15ポイントの勝ち点剥奪がなければ、2位ラツィオを上回るほどの好成績を収めている。その原動力となっているのが、『ダゾーン・イタリア』解説陣のアンドレア・ストラマッチョーニ氏が指摘するように、マヌエル・ロカテッリやアドリアン・ラビオ、ニコロ・ファジョーリら中盤の選手たちの成長にある。

そんなユヴェントスの中盤について、イタリア代表のチーフ・アナリストとしてEURO2020制覇を支えたアントニオ・ガリャルディーニ氏と、現役時代はアタランタなどで活躍したローマ出身のシモーネ・ティリボッキ氏が特番「Like Tattico」で分析を行った。イタリアの解説陣は、アッレグリがチーム内で見つけた新たな戦術的なバランスが、UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)出場権争いを繰り広げる上でのカギになるとみている。

3-5-2のシャドーストライカー、ラビオ

ガリャルディーニ氏はまず、シーズン終盤に差し掛かる中、パフォーマンスを向上させているラビオに注目した。2023年に入りセリエAのMFで最多となる4得点を挙げているうえ、枠内シュートや相手陣内におけるボールタッチに関しても優れたスタッツを記録している。

元イタリア代表の戦術担当は、そんなラビオを「ユヴェントスの3-5-2のシャドーストライカー」と評する。なぜならユーヴェは、1トップのみで攻撃を仕掛ける場面が多く、その付近のラインの間でファジョーリやアンヘル・ディ・マリアらが動きを見せるが、そこからボールが前線へ入る瞬間、ラビオが完璧なタイミングで背後から駆け上がり、スペースへと飛び込むことでチャンスを作り出しているからだ。

ラビオは、ビルドアップに関わったり、ラストパスを供給したりするタイプの選手ではないが、スペースを狙い、素早い攻撃を仕掛けることができる。そのサポート役の1人となっているのが、ディ・マリアだ。

「ユーヴェの攻撃のレジスタ」を担うアルゼンチン代表MFは、戦術眼という自身のクオリティを最大限に生かせる位置へとポジションを下げる。そこから供給されるボールに合わせて、ラビオが前線へと駆け上がり、「ユーヴェのセカンドストライカー」の役割を果たしている。ユヴェントスにとって非常に重要なホットラインと言える。

守備面においては、フィジカルを活かしたデュエルを得意とするラビオ。だが一方で、戦術面を不得手としている。ローマ戦のジャンルカ・マンチーニの得点シーンでは、ファジョーリやロカテッリと連動するポジショニング取りに失敗し、ローマDFをフリーにしてシュートへ持ち込まれた。

rabiot-juventus-champions-league-dazn(C)Getty images

カルチョを知る2001年生まれの若手ファジョーリ

22歳のファジョーリも、今シーズンに大きな飛躍を果たした1人だ。だがラビオと同様に、ポジショニングにおいてミスも見られる。ラビオのように、デュエルで勝負を挑めるフィジカルの強さはなく、アグレッシブさも持っていない。したがって戦術面から取り組む必要があるが、まだ成長の余地があるように見える。例えば、トリノ戦において、ユーヴェの若き逸材は相手に寄せるタイミングが遅く、決定機を許してしまっている。

一方、ファジョーリの守備面における強みは、高い位置でのボール奪取と言える。元々、トップ下を務めていた22歳MFは、戦術面よりプレスのタイミングが重要となるそのポジションにおいて、すぐさまボールを奪取すると、チームメートの位置を素早く確かめ、ナント戦ではディ・マリアの偉大なゴールをアシストしている。

だが、ファジョーリが違いを作り出すのは、ボールポゼッションのシーンにおいてだ。アッレグリは遡ること2018年、当時17歳だったユーヴェMFに言及。「我々にはファジョーリという若手がいる。その若手がカルチョをしているのを見るのはうれしいよ。2001年生まれの若手がカルチョを知っているのだからね」と賛辞を贈っている。

マークを外すのが極めてうまく、右足も左足も自由に使えるうえ、頭の良さも特筆すべきだ。チームメートとの連携により、カギとなるパスを出すことで、ユヴェントスが相手のプレスから抜け出すきっかけを作り出すことができる。

2023-03-19-juventus-nicolo-fagioli(C)Getty images

クオリティと戦術眼のロカテッリ

ガリャルディーニ氏らが最後に注目したのは、ロカテッリ。25歳MFの特徴であるクオリティと戦術眼は、ヴェローナ戦において際立っていた。ヴェローナはピッチ全体でマンマークを仕掛けるチームだが、ロカテッリのマークを担当したオンドレイ・ドゥダは、何度もユーヴェMFを見失っていた。

ロカテッリは偉大なサッカー頭脳を持ち、ただポジションを下げるだけでなく、上がったり、ランニングをしたりしてマークを外し、再度ボールを受けに動く。ヴェローナ戦では、ラインの間でフリーとなってボールを受け取り、モイズ・キーンの決勝弾をアシストした。

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ロカテッリは、ビルドアップにおいて重要な選手であるだけでなく、守備面においても、戦術面で多くを求められる最終ラインの手前でプレーをこなすなど、大切な役割を果たしている。だが、相手の攻撃に切り替わり、守備へ戻る際に欠点が見られ、ガリャルディーニ氏らはそこがロカテッリの修正すべき点であることを指摘している。

だが、アッレグリも認めているように、ロカテッリは大きな成長を遂げており、インテル戦では、絶大なパフォーマンスも見せた。ティリボッキ氏は、「守備への戻りには苦戦するが、縦への攻撃に優れている。イタリアのカルチョにおける重要な選手であり、インテル戦のパフォーマンスにより、イタリア代表復帰も見えてきた」と賛辞を贈る。

イタリアの解説陣が注目したのは、ロカテッリが高い位置でアグレッシブにヘンリク・ムヒタリアンからボールを奪ったシーン。25歳MFは、ドゥシャン・ヴラホヴィッチにパスを出した後も、攻撃をサポートし、ゴールにはつながらなかったが、フェデリコ・キエーザの折り返しに反応して見せ場を作った。

ユヴェントスの中盤において、ラビオ、ファジョーリ、そしてロカテッリという「確かな存在」を見つけ出したアッレグリ。3人が調子を上げる中、今後のユーヴェ指揮官の悩みは、「レアンドロ・パレデスをどのように使うべきか」、そして「ポール・ポグバが復帰した際、どのようにチームに溶け込ませるか」になると言えるだろう。

Manuel Locatelli JuventusGetty Images

放送・配信予定

  • ラツィオ vs ユヴェントス
  • 配信:DAZN
  • キックオフ:2023年4月9日(日)日本時間3:45
  • 実況:八塚浩

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