前節を終えて3位のローマは日本時間17日、アンドレア・ソッティル率いる10位ウディネーゼとホームで対戦。20歳の逸材エドアルド・ボーヴェのゴールを皮切りに3得点を挙げ、3-0でリーグ戦3連勝を収めた。
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ミッドウィークに行われたUEFAヨーロッパリーグ準々決勝では、数多くのチャンスを作り出したものの、決定力を示すことができず、フェイエノールトに敗れたローマ。だがターンオーバーを行いつつ、臨んだリーグ戦では3得点を奪うことに成功した。ジョゼ・モウリーニョはパフォーマンスに満足感を示した。
「選手を何人か入れ替え、3日前に90分プレーした選手は3、4人だけだったと思う。リスクはあったが、チームから良い反応を得ることができた。結果を聞けば、試合が簡単だったかのように見えるが、ハイプレスを仕掛けることで疲労が出てきた時間帯もあり、私が少しばかり安心できたのは3-0になってからだ。チームは苦しい時間帯に耐え、重要な結果をつかむことができた」
近年、ビッグクラブでは外国人選手の起用が目立つセリエA。イタリア代表指揮官のロベルト・マンチーニからも苦言の声が上がる中、モウリーニョはウディネーゼ戦において、若手のボーヴェらイタリア人選手6人を先発させた。
「正直、私はロッカールーム内にイタリア人選手のグループがいるのは好きだ。ただ、これが我々ローマの財政事情を映し出した結果かというと、そうでもない。ユース世代の選手たちとも素晴らしい関係を築こうとするクラブの方針でもある」
「現代のサッカーは垣根がなくなり、あらゆる国のリーグにおいて外国人選手が多く所属している。それにローマに限らず、イタリアの人々は、チームが新選手にとって、まるで家族であるかのような雰囲気を作り出せるという特徴がある。チームが勝てるのも、そのおかげであるのかもしれない。私自身もうれしく思っているよ」
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若き逸材ボーヴェへの思い
さらにポルトガル人指揮官は、守備において大きなミスも犯した20歳MFをとがめることなく、長い目で若き才能の成長を見守っている。
「今日のボーヴェは最高だった。ただ、重大なミスもあった。ルイ・パトリシオがPKを止めていなければ、難しい状況になっていたかもしれない。ボーヴェに怒っているかって? そんなことはない。成長する上で自然なことだ。ここで育ったローマ出身の若者を先発起用したことに非常に満足している」
ローマは37分にPKを獲得したが、モウリーニョはフェイエノールト戦で失敗したばかりのロレンツォ・ペッレグリーニではなく、ブライアン・クリスタンテをキッカーに指名した。結果的に後者も失敗したものの、ローマ主将の心理面を配慮しての決断だった。
「これ以上、余分なプレッシャーをかける必要はないように感じていたので、PKを蹴らせないことを決めた。決定的なPKではなく、2-0となり得るシーンでPKがあれば彼がキッカーとなると伝えていた」
最後にモウリーニョは、フェイエノールト戦で負傷したパウロ・ディバラに言及。「ディバラはピッチに戻れるか? おそらく。私の感じた印象としたら、ネガティブよりポジティブだ。だが現時点では“おそらく”としか言えない」と明かした。
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