明治安田生命J1リーグは、週末に9試合が開催。上位陣が軒並み勝利を手にした中、下位争いでは変化が起こっている。
今節、大きな注目を浴びたのは、首位の神戸と3連敗中の鹿島が相対した一戦だ。互いに勝利を目指す中、序盤から主導権を握ったのは神戸。危ない場面もしっかり守備陣が封鎖すると、24分に左CKを大迫勇也が頭で合わせて先制に成功する。これで一気にペースを掴むと、前半のアディショナルタイムにMF齊藤未月のクロスをFW武藤嘉紀がヘディングで叩き込み、リードを2点に広げて前半を折り返した。
後半に入り同点に追いつくためにゴールが欲しい鹿島だったが、開始直後にMF樋口雄太がハンドの反則を取られてPKを献上。これを大迫に決められて試合の大勢が決まってしまった。61分にFW鈴木優磨が1点を返すも反撃はここまで。逆に72分にFW佐々木大樹、85分には武藤に追加点を奪われて5失点。神戸は鹿島を相手に大勝で首位をキープし、鹿島は泥沼の4連敗で15位へと順位を下げている。
週末に勝利を手にしたなかで、目立ったのは浦和と新潟だ。
浦和は今季初めての埼玉スタジアムで北海道コンサドーレ札幌と対戦。前後半通じて両チームに1人ずつ退場者が出たゲームは、69分にMF関根貴大とのパス交換からDFアレクサンダー・ショルツが決めて浦和が先制すると、83分には古巣戦となったFW興梠慎三がPKを沈めてリードを広げることに成功した。その後、MF菅大輝のゴールで1点を返されたが、アディショナルタイムに浦和はオウンゴールを含む2点を加えて勝負あり。4-1で勝利した浦和が順位を4位に上げた。
一方、新潟はアビスパ福岡との一戦で劇的なドラマを演じた。アウェイの福岡が前半のうちに2点をリードする展開となったが、後半早々にMF伊藤涼太郎が直接FKを叩き込み1点差に。そして、迎えた後半アディショナルタイムだった。90'+3分にパスワークから最後は伊藤が見事なシュートを決めて試合を振り出しに戻すと、90'+5分にもゴール前のこぼれ球を伊藤が押し込み逆転。伊藤の衝撃的なハットトリックで勝利した新潟が8位に浮上した。
そのほか、京都サンガF.C.が古巣対決となったパトリックの決勝点でガンバ大阪を撃破。横浜FCを相手に3得点を奪って快勝したサンフレッチェ広島は、連勝を「5」に伸ばしている。
■J1リーグ第8節 結果
横浜FC 0-3 広島
新潟 3-2 福岡
浦和 4-1 札幌
川崎F 1-2 名古屋
湘南 1-1 横浜FM
鳥栖 1-1 柏
鹿島 1-5 神戸
FC東京 1-2 C大阪
京都 2-1 G大阪
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