ザスパクサツ群馬 対 ヴァンフォーレ甲府 の見どころ
7位・ザスパクサツ群馬と4位・ヴァンフォーレ甲府の上位対決だ。両者の勝点差はわずかに『2』。前節でシーズンの4分の1を終え、上位、中位、下位と少しずつポイント差が出てきた中、上位生き残りをかけた両チームが、正田醬油スタジアムで激突する。
ホームの群馬は、今季初勝利まで4試合かかりその翌節の第5節は落とすなど、開幕5試合を終えて1勝2分2敗と出足はつまずいたが、第6節から4連勝を達成。清水エスパルス、栃木SC、V・ファーレン長崎、大宮アルディージャとタイプやスタイルの違う相手から勝点12を積み上げ、一時は4位まで浮上した。
その後2試合は、昇格組のいわきFCに敗れ、今季未勝利の徳島ヴォルティスにスコアレスドローで終わると、勝点を伸ばせていないが、プレーオフ圏内の6位とは1ポイント差で首位とも5ポイント差に付けている。まだ順位を語るには早いが、悪い気がしないの事実だろう。
ここまでの試合を振り返ると、1試合平均1失点以下の守備がチームを支えており、半分近くの5試合で無失点を記録。反対に敗れた3試合はすべて2失点を喫しており、最少失点で抑えられるかどうかが、1つのバロメーターになっている。
主将で守備の要である畑尾大翔が統率する最終ラインは簡単に崩れる気配はなく、5試合ある無失点試合のうち4試合がホームでのゲーム。勝点2差で上を行く甲府を迎える今節もホームで戦えるだけに、無失点の時間を長くしながら得点機をうかがい、勝機を見出だしたい。
アウェイの甲府も、第4節・藤枝MYFC戦で今季初勝利を挙げることとなったが、そこから4連勝を飾り一気に浮上。その後、第8節、第9節と連敗を喫したが、前々節・栃木戦で3試合ぶりの勝利をつかむと、首位・町田ゼルビアをホームに迎えて前節も勝利し、現在2度目の連勝中である。
その2試合でゴールネットを揺らしたのは、背番号99を付けるピーター・ウタカ。4年ぶりにチームに復帰し39歳を迎えるが、その得点力に衰えは感じない。ここまで4ゴールすべてが勝利につながっており、頼もしきエースであることに疑いはない。
3連勝がかかる今節、相手はホームでの堅さを武器とする群馬だが、このストライカーに限ってそんなことは関係ないだろう。ウタカの3試合連続ゴールがチームを勝利に導く。
他会場のカード
4月29日(土)
14:00 ベガルタ仙台 vs 大分トリニータ(J2)
仙台の前節はFW中山仁斗の投入から立て続けに得点して一時逆転に成功したものの、終盤に再逆転を許し敗戦。14位に順位を落として迎える今節は、第2節以来のホーム白星が求められる。2位の大分も勝てば首位に再浮上できる一戦を落とし、今季初の連敗。内容面でも課題が多く残る試合となってしまったが、昨季シーズンダブルを達成した仙台戦を復調の契機としたい。
14:00 ブラウブリッツ秋田 vs ファジアーノ岡山(J2)
秋田は今季最多の4失点で上位対決に敗れ、8位に後退。今節は出場停止のMF諸岡裕人、契約により出場不可のDF阿部海大を欠くが、丹羽詩温らFW陣にゴールが生まれた収穫をつなげたい。岡山は初先発のFWチアゴ・アウベスが豪快な先制点を奪うも、直後に追いつかれて6試合連続の引き分け。昨季は徳島ヴォルティスの最多引き分け記録が話題となったが、今度こそ“沼”から脱出できるか。
14:00 モンテディオ山形 vs レノファ山口FC(J2)
連敗を「8」で止める勝利を挙げた山形は、2得点に絡んだMF田中渉がキーマン。昨季まで1年半在籍した山口では55試合に出場するなど大きく飛躍を遂げ、活躍で感謝を示したい一戦となる。対する山口は先発を6人変更した前節に1-1で引き分け、大量失点が続いていた流れをストップ。良い距離感でボールを動かす時間が長かったことも収穫で、今節は5試合ぶりの白星を狙う。
14:00 いわきFC vs V・ファーレン長崎(J2)
前節は立ち上がりの失点が最後まで響き、敗れたいわき。DF嵯峨理久が戻ってきた一方でDF石田侑資、FW有田稜が負傷交代となり、この3連戦はこれまで以上にチームの総力が求められそうだ。対する長崎は今季2度目の3連勝で3位に浮上し、上位2チームを射程圏内に捉えた。FWフアンマ・デルガドをはじめとして好機をモノにする決定力の高さが際立っており、前回は阻まれた4連勝に挑戦する。
14:00 FC町田ゼルビア vs ロアッソ熊本(J2)
開幕からの7試合で目標の「15」を4上回る勝点を獲得した首位の町田だが、以降は1勝1分2敗とペースが鈍化。FWミッチェル・デュークの不在が響くなか、前節途中出場したMF下田北斗の復帰は明るい材料となった。熊本の前節は0-2から終盤に追いつき勝点1を獲得。今季先制された試合では全て敗れていたが、交代カードを使いながら跳ね返す力強さを見せたことは町田戦にもつながるはずだ。
14:00 清水エスパルス vs 栃木SC(J2)
6-0、3-0。敵地の連戦で圧勝を収め、清水が上位の背中を捉えつつある。秋葉忠宏監督が就任後の4試合で得点を記録した選手は実に11を数えており、その破壊力は“本命”の本領発揮といっていいだろう。対する栃木は前節開始早々に奪った1点を守り切り3勝目をつかんだ。昨季はアウェイで挙げた7勝全てを無失点でマーク。清水の超強力攻撃陣にも、粘り強い守備で応戦する。
14:00 ジュビロ磐田 vs 徳島ヴォルティス(J2)
公式戦9連戦を白星で締めくくった磐田は9位に浮上。前節は相手GKの好守に阻まれたもののMFドゥドゥが積極的な姿勢を見せており、強烈な右足はこの試合でも脅威となりそうだ。徳島は3試合連続の無得点に終わったが、ゴール前へ迫るシーンもあり内容は向上。DFカカが出場停止で不在の今節こそ初勝利をつかめるか。磐田、清水と続く“降格組”との2連戦をターニングポイントとしたい。
15:00 ジェフユナイテッド千葉 vs 大宮アルディージャ(J2)
前節連勝を狙った20位・千葉だが、2点のリードを守れずに引き分け。ただ、昨季まで武器にしていたセットプレーから先制点を奪えたことは今後に向けて大きな自信となったはずだ。3連敗で17位に後退した大宮は、昨季から続くアウェイゲームでの連敗を「8」で止めたいところ。相手に押し込まれた時間帯をどれだけ耐えられるかが、勝点3をつかむための鍵となる。
17:00 水戸ホーリーホック vs 東京ヴェルディ(J2)
第6節以降、ホームでの大敗とアウェイでの完封勝利を交互に繰り返している水戸。逆境から立ち直る強さは十分に証明しているだけに、本拠地での今季初白星へ期待が集まる。一方の東京Vは前からのプレッシャーを剥がされる形で失点を喫し、2連敗で5位に転落した。「失点しない自分たちらしさをサポーターにお見せしたい」とは城福浩監督のコメント。堅守を取り戻せるか注目だ。
4月30日(日)
14:00 ツエーゲン金沢 vs 藤枝MYFC(J2)
J3に身を置いていた2014年以来の対戦だ。前節ジュビロ磐田に敗れた金沢は5勝6敗と再び黒星が先行。先制点を奪った試合は全勝を収めており、先にスコアを動かせるかが勝敗に直結している。初の3連勝を達成して6位に浮上した藤枝は、リーグトップの21得点を叩き出す攻撃サッカーでJ2を席巻中。爆発力を有するチーム同士とあって、決定機の応酬となる予感も漂う。
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