今季、ここまで9試合を終えて6位と好調なのが福岡だ。昨シーズンリーグ屈指の堅守を誇った守備のベースは、中央へのパスコースを切ってボールを外に追い込む中締めの守備だった。この守備に新たなオプションを加えたことで、今シーズンは1試合平均得点が0.85から1.33に増加している。そのオプションとはなんなのか、就任4年目となる長谷部茂利監督率いる福岡の進化に迫った。
林氏はここまで上位に食い込む戦いを見せている福岡について「ボールを奪う位置が昨シーズンより明らかに高くなりましたね」と主張。それによって高い位置で奪えるためゴールに迎えるようになっていると語った。続けて、ボードを使いながら基本的に中締めの守備を徹底しているチームであることを説明。その上で、今季変わった高い位置から奪いに行く守備を分析した。
「昨シーズンは自陣で[4-4-2]を作って、ブロックを作ったところから跳ね返して攻撃に出ていく形が多かった。ただ、やはり後ろに人をかける分、カウンターでという形なので、なかなかゴールシーンが増えていなかった。今シーズンはより高い位置、ミドルゾーンで構えたところから状況に応じてプレスをかけていく。ミドルで構えた時とハイプレスの使い分けが非常に良くなっている」
福岡は今節、なかなか勢いに乗ることができていない川崎Fと対戦する。林氏は今節のキーポイントとして「強度」を挙げ、「間違いなく福岡は前からハメに行った時にマークが完全に噛み合うので、そのプレスに対してフロンターレがどういうビルドアップを仕込んでくるのか」が鍵となると明かした。
佐藤氏も攻守において「表裏一体」だと語り、「攻撃が上回れるか、守備がハメてしっかりボールが奪えるのかでゲームの流れが変わると思う」と述べている。
また、林氏は両者の特徴的な攻撃にも言及。福岡がペナルティーエリア脇を使ったり、クロスで終えることが徹底されていたりする中、川崎F側はいかにサイドで起点を作れるかがポイントだと分析した。最後に林氏と佐藤氏の意見を擦り合わせ、プレビューショーの予想は「2-2」とした。注目の一戦がどんな結末となるか注目したい。
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