4月30日、ついにアジア最強クラブを決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝のファーストレグが幕を開ける。相対するのはアジア東地区を勝ち上がった浦和レッズと、アジア西地区を圧倒的な強さで勝ち上がってきた前回大会王者のアル・ヒラル(サウジアラビア)。両者の激突がどんなドラマを生み出すのか大いに注目される。
浦和にとって忘れたい思い出となっているのが2019年の決勝だ。浦和にとって2017年以来の決勝とあって3度目のACL制覇を目指していたが、その前に立ちふさがったのがアル・ヒラルだった。
アル・ヒラルのホームで迎えたファーストレグ、浦和は序盤から攻勢を仕掛けられる展開となる。だが、どうにかスコアレスで折り返したが、後半15分にクロスから最後はMFカリージョに決められて先制点を奪われてしまう。ただ、その後は西川周作の出場停止に伴い出場したGK福島春樹が好セーブを連発。シュート数23対2と圧倒されたが、なんとか最少失点でホームへと帰ることになった。
そして埼玉スタジアムで開催されたセカンドレグ。「ホームが作り出す雰囲気は別格ですね」と槙野氏が振り返るとおり、5万8109人のサポーターの前で重要な一戦に臨んだ。試合は逆転優勝のために2得点以上が必要な浦和が、カウンターからチャンスを作っていったがなかなかネットを揺らすことができず。逆に後半29分に痛恨の失点を喫してしまうと、最後まで相手を崩し切れず、後半アディショナルタイムにも失点。浦和はトータルスコア0-3で敗れ、2017年大会の雪辱を果たされる形でアル・ヒラルが初優勝を遂げた。
槙野氏は試合の中で「いるといないとでは僕の得点率も全然変わった」と盟友のMF柏木陽介についても言及。かつては「口から出る発言は全部ネガティブで、考え方も俺なんてというちょっとマイナスな発言や行動、考え方が多かった」としつつ、「ここ最近は大人になったというか、周りを明るくしたり良くしたいと思うところに変化を感じた」と彼の人物像を表現した。
また、この年に柏木がキャプテンを務めていたことに触れて「独特」なキャプテン像だったと主張し、「いまだから言えますけど、キャプテンに向いていなかったと思います」と笑った。その流れから現在キャプテンを務めるDF酒井宏樹へと話が流れると「これまでの彼のキャリアとのキャラクターを考えるとキャプテンっぽくはない」と語りつつ、選ばれたことにより「彼の考え方と行動というのは、今までの僕が知っている酒井宏樹とは大きく変わりました」とよりキャプテンらしくなったと明かしている。
新主将を務める酒井が、決勝の舞台でどのようにチームを牽引していくのか。そういったところを注目してみるのも面白いかもしれない。・
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