4月30日、ついにアジア最強クラブを決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝のファーストレグが幕を開ける。相対するのはアジア東地区を勝ち上がった浦和レッズと、アジア西地区を圧倒的な強さで勝ち上がってきた前回大会王者のアル・ヒラル(サウジアラビア)。両者の激突がどんなドラマを生み出すのか大いに注目される。
日本勢にとって直近で優勝を飾ったシーズンと言えば、2018年が挙げられる。この年は東地区を勝ち上がった鹿島と、西地区を勝ち上がったペルセポリスの2チームが激突し、ともに初優勝を目指した。
ホームの『カシマサッカースタジアム』で行われたファーストレグは、鹿島がハイパフォーマンスを披露する。立ち上がりこそ相手に押し込まれる時間が続いたが、徐々に落ち着きを取り戻してスコアレスで後半へと折り返すと、58分にMF土居聖真とのワンツーからMFレオ・シルバがミドルシュートを沈めて先制点を奪取。70分にはMF三竿健斗のパスに反応したFWセルジーニョが左足ボレーで追加点を決め、そのまま逃げ切った鹿島が2点のアドバンテージを得て試合を終えた。
続くセカンドレグが行われたのは、10万人の大観衆が集まった敵地『アザディ・スタジアム』。「アントラーズにとってアジア制覇は本当に悲願」と中田氏が説明したように、クラブにとって重要な大一番を迎えた。試合は勝利するために得点が必要なベルセポリスが前に出る。しかし、鹿島も圧倒的アウェイの中で冷静に対処。うまく試合をコントロールしながらゲームを進めた。そして、消耗戦となった試合は最後まで鹿島がゴールを許さず試合終了。トータルスコア2-0とした鹿島が悲願のアジア制覇を成し遂げた。
中田氏はこの年を最後に現役を引退したMF小笠原満男氏に言及。当時、相談を受けていたことを明かし、小笠原氏の想いを代弁した。
「間違いなくこのタイトルを取れたのが一つかなというのはありますね。結構、相談も乗っていたんですけど、本人的にもある程度やれたというのと、タイトルが取れたところは間違いなくありましたね。まだまだやれたと思いますけど。もちろん自分がスタメンで出られていないというのは、やはり悔しがっていましたから。そこはずっと持っていましたね」
また、中田氏は「アントラーズにとって小笠原満男という存在は間違いなく大きいですよ」と主張。口数はそんなに多くないタイプだったため自身や本山雅志らがうまくバランスを取っていたが、「若い選手は小笠原を見ていますから。それだけの存在というのはありますし、日本人だけじゃなくて、外国人も多分そういう風に見てたんだろうなと思います」と明かした。2011年の東日本大震災後の対応にしても「行動に移すのが一番早かった」と語り、そういうところを含めて「行動で示してくれるのが小笠原だった」と称賛していた。
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