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【インタビュー】シチリアで愛された“少年”から世界王者への成長、ディバラが語る「W杯の映像にはいまでも身震い。一生忘れない」 | セリエA

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【インタビュー】シチリアで愛された“少年”から世界王者への成長、ディバラが語る「W杯の映像にはいまでも身震い。一生忘れない」 | セリエA(C)Getty images
【欧州・海外サッカーニュース】ローマに所属するアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラが『DAZN(ダゾーン)イタリア』のインタビューで過去の逸話などを語ってくれた。

昨夏に7シーズンを過ごしたユヴェントスを退団し、ジョゼ・モウリーニョ率いるローマに新天地を求めたパウロ・ディバラ。アルゼンチン出身の宝石“ホヤ”は、熱狂的なサポーターが集うイタリアの首都で愛され、かつての輝きを取り戻した。

アーティストのようなローマ入団

そんな29歳FWが『ダゾーン・イタリア』の特番「Scacco Capitale」に出演。ディレッタ・レオッタリポーターのインタビューに答えてくれた。まずは観光名所コロッセオの前に立つと「ここは唯一無二の場所だよ」と語るディバラ。「夜に友人たちと何度か来たことがある。夜だと人が少ないから、ゆっくりと散策することができるんだ」と述べ、古代遺跡の周辺でもローマの生活を満喫していることを明かした。

「ローマ方言もいくつか学んだ。ここローマの人たちは信じられないほどに温かい。やって来た初日から熱気を感じたし、クレイジーなほどの歓迎ぶりだった。入団イベントの際は、舞台に立つ前から集まった大勢のファンの様子が見えていたが、信じられないものだった」

「監督にも一緒に出てもらえないかと声を掛けたが、『君の舞台だ』って言われたんだ。スタジアムで6万人の観客の前でプレーすることはあっても、常にチームメートたちと一緒で1人になることはない。でもあの時は1人で立ち、アーティストになった気分だった。本当に強く感動したよ」

レオッタ氏からローマ移籍後のニックネームを問われたディバラ。すると自身のあだ名を巡るエピソードを語ってくれた。

「ローマでのニックネームは、僕が知る限りないかな。親友からは“カベソン”って呼ばれている。“大頭”っていう意味なんだ。それから、これまでにジャーナリストからいろんなニックネームをもらったけど、現在も呼ばれ続けているのは、“ホヤ”かな。だが、みんなからはパウロって呼ばれている。チームメートが僕のことを“ホヤ”と呼ぶことはほとんどないかな」

2022-08-30-roma-mourinho-dybala(C)Getty images

シチリアで愛された少年から世界王者へ

ディバラは2012年にセリエAへ上陸。シチリア島のパレルモで3シーズンにわたってプレーした。カターニア出身のレオッタ氏は、当時、ディバラが呼ばれていた“ウ・ピッチリッドゥ(シチリア方言で少年の意味)”というニックネームがお気に入りであるという。

「“ウ・ピッチリッドゥ”は、シチリアとか、特にパレルモのファンからいつもそう呼ばれているよ。すばらしいことだね。時々、僕の母も“ピッチリッドゥ”って呼ぶんだ。実はパレルモには、僕もこっそり何度か足を運んでいる。僕の母の友人たちがいるので、特に母はよくシチリアを訪問しているよ。それでカンノーロ(シチリアのお菓子)をお土産に買ってくることがある」

かつてシチリアで“少年”と名付けられたディバラは、セリエAを代表するスターへと成長。昨年はFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022において、アルゼンチン代表の一員として世界の頂点に立った。

「母国を代表してプレーし、世界王者になれるなんて、僕ら選手たちにとって最高の名誉だ。それにアルゼンチン人にとってサッカーは唯一無二のものなんだ。いまでも1人であの時の映像を見ていると、身震いがするよ。一生、忘れることはないだろう」

2022-12-18-qatar-world-cup-argentina(C)Getty images

「大嫌いだった」C・ロナウドへのまさかの告白

ユヴェントスではクリスティアーノ・ロナウド、アルゼンチン代表ではリオネル・メッシの同僚となり、近年のフットボール界で頂点を競ってきた最強選手2人とのプレー経験を持つディバラ。幼少の頃は“メッシ派”であったことを、C・ロナウド本人に明かしたことを振り返った。

「クリスティアーノとは、すばらしい3年間を共にした。ユヴェントスは強いチームだったが、彼はさらにプラスアルファの何かを与えてくれたと思う。だがアルゼンチンでは、メッシとクリスティアーノの間のライバル関係が強い。僕も当然のように、子どもの頃はメッシ側についていたんだ」

「ユヴェントスでは、移動の際、いつもクリスティアーノは前方の席で、僕は南米の選手たちと一緒で後方の席だったんだけど、ある日、クリスティアーノが後方へやって来て、僕の隣に座ったんだ。それでクリスティアーノと話し始め、カルチョに限らず、人生のこととかいろんな話をした」

「そして話がひと段落した時、僕の方から切り出した。『実は…。子どもの頃、君のことが大嫌いだったんだ』ってね。もちろん、アルゼンチンでは、メッシ派かクリスティアーノ派でどちらかを選ばなければならなかったことも説明した」

「するとクリスティアーノは笑い出し、『僕もその話は少し聞いたことがある。君のことではなく、アルゼンチンでそうした風潮があるということをね』と言っていた。その後は、2人で一緒に大笑いしたよ。クリスティアーノとは、そのフライトの間、ずっと話をして楽しかった。とにかく彼とは常に良い関係を築いていたし、いろんなことを共有したし、意見交換もした」

Cristiano Ronaldo and Dybala_Juventus Turin_Serie A_03012021_Getty Images_Valerio PennicinoGetty Images / Valerio Pennicino

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