今節は首位のFC町田ゼルビアがホームでロアッソ熊本を下し、前節の黒星を払拭する勝利を飾り、首位を堅持した。一方でそのポジションを狙う後続チームが逆襲を始めている。
その中でも最も調子を上げているのがV・ファーレン長崎だ。いわきFCの敵地に乗り込んだ今節は、前半からホームチームの勢いに苦しい戦いが続いたものの、迎えた72分、フアンマ・デルガドが3試合連続ゴールとなる決勝点を仕留め、強かにウノゼロで勝利。リーグ4連勝で2位へと浮上した。
そしてようやく目覚め始めたのが昇格本命候補の清水エスパルスだ。開幕から7試合勝利がない時期が続いたが、秋葉忠宏監督就任以降は負けなしをキープしている清水。その中でホームに栃木SCを迎えた今節は、白崎凌兵が負傷交代と開始早々にトラブルに見舞われながらも、前半終盤に乾貴士と北爪健吾のゴールでリードを奪うと、このリードを守備陣が3試合連続となるクリーンシートに抑え、リーグ3連勝を達成。順位を8位まで盛り返し、プレーオフ圏まで勝ち点「2」差に迫っている。
その他上位勢は、連敗中だった東京ヴェルディが3試合ぶりの白星で3位に浮上した一方で、大分トリニータが前半に退場者を出した影響も響いてベガルタ仙台に敗戦し、リーグ3連敗。ヴァンフォーレ甲府とザスパクサツ群馬の上位対決は、群馬に軍配が上がり、5位に浮上。藤枝MYFCは、連勝こそ伸ばせなかったものの、ツエーゲン金沢の敵地で勝ち点1を分け合い、プレーオフ圏の６位を死守している。
また開幕から苦しんできた最下位に沈む徳島ヴォルティスには、ようやく待ちに待った瞬間が訪れた。リーグ初の連勝が懸かるジュビロ磐田のホームに乗り込んだ今節は、2分にCKから森海渡のゴールで先制し、20分には柿谷曜一朗の鮮やかなゴールでリードを広げる。だが、後半早々に1点を返され、磐田の追い上げムードが高まり始めた矢先の60分。相手のミスを見逃さなかった柿谷が再び初勝利を手繰り寄せる2得点目を決め、終盤に1点を返されたものの、開幕から12試合目で待望の初勝利を手にした。
その他、6試合ドローが続いたファジアーノ岡山がブラウブリッツ秋田を下し、8試合ぶりの白星を手にしたほか、ジェフユナイテッド千葉も大宮アルディージャを下し、3試合負けなしとなった一方で、大宮はリーグ4連敗で18位に順位を落としている。
■J2リーグ第12節 結果
仙台 1-0 大分
秋田 0-1 岡山
山形 1-1 山口
いわき 0-1 長崎
群馬 2-1 甲府
町田 2-1 熊本
清水 2-0 栃木
磐田 2-3 徳島
千葉 1-0 大宮
水戸 0-2 東京V
金沢 1-1 藤枝
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