バルセロナは3日、スポーツディレクター(SD)を務めるマテウ・アレマニー氏が今シーズン限りで退任することをクラブ公式サイトで発表した。
現在60歳のアレマニー氏は、スペインのマヨルカ島出身。1985年にバレアレス諸島大学で法律の学位を取得すると、その後に財務会計の修士号も取得した。1990年にはマジョルカの副専務取締役に就任し、1993年にはクラブの最高経営責任者(CEO)になった。
2000年にフロレンティーノ・ペレス氏がレアル・マドリードの会長選挙に勝利した際、アレマニー氏はゼネラルマネージャー(GM)の地位を提案された。だが、この申し出を拒否すると、2000年から2005年にかけてマジョルカの会長職を務めた(2009年から2010年にも会長を務めた)。
その後は、2017年から2019年にかけてバレンシアのGMを務めると、2021年には会長選挙に勝利したジョアン・ラポルタ会長の誘いを受けてバルセロナのSDに就任。ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキやブラジル代表FWハフィーニャといった実力者を積極補強したほか、デンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセン、スペイン代表DFマルコス・アロンソ、コートジボワール代表MFフランク・ケシエをフリーで獲得するなど、深刻な財政難に陥るクラブ事情を汲んだチーム強化を行った。
バルセロナとアレマニー氏の契約は2024年まで残っていたものの、クラブ公式サイトはアレマニー氏が今シーズン限りで退任することを次のように伝えている。
「バルセロナのSD、 マテウ・アレマニーは、プロフェッショナルな新プロジェクトを始めるために、6月30日でクラブから離れることになります」
「契約は2024年まででしたが、マテウは、バルセロナのラポルタ会長に新たな道を歩む意図があることを伝えました。今夏の移籍市場に関してはクラブと共に仕事を遂行することを保証しています」
「昨シーズン、ラポルタ会長が選挙で勝利した際にマテウがクラブに加わったことで、バルセロナは不可能と思われた交渉を締結することができ、今もなお引きずっている経済的な問題があるなかで、競争力のあるチームを監督に与えることになりました。今夏の移籍市場の最後まで交渉の手綱を取ること、クラブが必要な場合は相談することが可能であると約束したマテウに、ラポルタ会長はクラブからの離脱を受け入れました」
アレマニー氏は、2018-19シーズン以来4年ぶりとなるラ・リーガ制覇へ向けて突き進んでいる今のバルセロナを形作った人物といっても過言ではない。アレマニー氏の退任は、今後バルセロナの補強戦略にどのような影響を及ぼすのだろうか。
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