前節でサレルニターナと引き分け、33年ぶりのスクデット獲得が持ち越しとなったナポリ。日本時間4日も2位ラツィオがサッスオーロに勝利を収めたために優勝は確定せず、ルチアーノ・スパレッティのチームは、敵地ウディネで悲願のタイトルを懸けた一戦へ臨む。
ナポリ指揮官は、かつて自身が指揮を執った古巣との対戦を前に、あと1ポイントに迫ったスクデットに対する思いを語りつつ、アンドレア・ソッティル率いるチームへ警戒を強めた。
「(ナポリのアウレリオ)デ・ラウレンティス会長は1年前、『ナポリへスクデットをもたらすために全力を尽くそう』と言った。それに対する私のまなざしは、『よいだろう。ならば、どの選手を獲得するべきかを考えよう』というものだった」
「私は優勝するためだけに、ナポリの監督を引き受けた。(マウリツィオ)サッリや(カルロ)アンチェロッティの後にここへやって来たのは、年俸のためではない。昨シーズンは3位となったが、私は批判された。現在も批判はあるが、それもこのゲームの一部だ。私は重要な何かの達成を目指せると、確信をもってここへやって来たんだ」
「スクデットの味をゆっくりと味わっている。ナポリでスクデットを獲得するということは、極上で最高にぜいたくなものだ。このプロジェクトは昨シーズンにスタートし、今シーズンは第2幕だ。現在、所属していない選手たちの貢献もある」
「(ロレンツォ)インシーニェや(カリドゥ)クリバリらは極めて重要な選手であり、パーソナリティの面で大きく寄与してくれた。結果は、たった1試合で決まるものではない」
「選手たちはスクデットにふさわしいが、最も難しい最後の1歩を踏まなければならない。集中力を欠くことは許されない。ウディネーゼは、いろんなことができるチームだ。ソッティルはピッチでの経験が豊かであり、選手たちはフィジカルが強く、人数をかけて相手陣内へ侵入する。注意を払う必要があるだろう」
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クヴァラはトッププレーヤー
続いてナポリ指揮官は、昨夏に加入すると、エースのヴィクター・オシムヘンとともに攻撃陣をけん引するフヴィチャ・クヴァラツヘリアを称えたほか、チームについて持論を展開した。
「クヴァラは魅力的ですばらしく、ほれぼれするような選手だ。彼の年齢に反してすでにトッププレーヤーであると考える。まだ学ばなければならないことも多いが、成長すれば、破壊力抜群のスーパースターになるはずだ。」
「このチームは私が指導してきた中で最強か? カルチョは変わっていくものなので、過去のチームと比較するのは難しい。だが、私は強豪で最強の選手たちを指導することができて幸運だ。しかし長続きし、熱狂を与えてくれる組織力を上手く引き出す必要がある。これほど高いプレッシャーの中では、チーム内で熱狂を作り出すことが重要な要素だ。今シーズンはその点において大きな実績を残したと言える。ナポリへやってくる選手たちは、この街を包んでいる愛のために、プラスアルファの力を出さざるを得ない」
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放送・配信予定
- ウディネーゼ vs ナポリ
- 配信:DAZN
- キックオフ:2023年5月5日(金)日本時間3:45
- 実況:北川義隆
- 会場:スタディオ・フリウーリ
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