【プレビュー】今季最大の下剋上マッチ。ヴィッセル神戸対横浜FCの見どころ ｜ 日程・放送・配信予定 ｜ Jリーグ

ヴィッセル神戸 対 横浜FC の見どころ

大型連休の最終日に、首位に立つ神戸と最下位に沈む横浜FCが激突する。ここまで対照的な歩みを進めている両者の対決だが、この連戦を経て流れが変わりつつある中、神戸は首位をキープしていくために、横浜FCはここから這い上がっていくために、欲しいのは勝ち点3だ。

神戸は前節、名古屋グランパスとの上位対決に臨み、大迫勇也の1ゴール・1アシストの活躍で、2点リードの展開に持ち込んだが、試合終了間際に追いつかれ、まさかのドロー決着。後半アディショナルタイムに巻き起こった齊藤未月の退場や追加タイムが長かったことなど神戸側とすれば、判定に不満を残す後味の悪いゲームとなってしまったのは否めない。前節逃した勝点3を取り返す意味でも今節は、しっかりと勝ち切る首位としての力を示したい。

前線からのアグレッシブな守備をチーム全体が連動しながら強度高いプレーを見せてきたことが神戸の好調を支えてきた根幹にある。特に大迫や武藤嘉紀、汰木康也で構成される前線のユニットは、この連戦でも固定し、チームの絶対的なストロングポイントであるのは間違いない。だが、チーム全体を機能させるためには強度は外せないポイントでもある。彼らのコンディションを踏まえた上で、GW3連戦の3戦目でどんなメンバーをチョイスするか。吉田孝行監督の采配に注目が集まる。

この連戦の疲労を考えれば、やはり早い時間帯に先制点が欲しいだろう。ここまで神戸は、8試合で先制点を奪い、試合の中では相手にペースを握られる時間帯はありながらも、カウンターで追加点を奪う強かなゲーム運びを見せてきた。その得意な土俵に持ち込むことが最も大事な勝ち点3へのミッションとなるだろう。

一方の横浜FCは、開幕から10試合白星から遠ざかってきたが、前節はMFユーリ・ララの決勝点を逃げ切って、アルビレックス新潟との”昇格組対決”を制し、待望の今季初勝利を手にしてようやく大きな一歩を踏み出すことができた。

開幕から初勝利が遠い日々を過ごしてきた最も大きな要因として挙げられるのは、リーグワーストの「27」失点という失点数の多さだ。その守備の立て直しが急務と言えた中で、前節は今季初めて3バックの布陣を選択。そして攻撃的なスタイルを掲げている新潟に対し、チームとしても新たな変化を試した上で、今季初のクリーンシートを掴み取れたことは大きな収穫だ。前線に破壊力がある首位との一戦でも継続し、更なる大きな手応えと自信を掴みたいところだ。

ただ、ゴールを奪えなければ今季初の連勝は掴めない。開幕当初はゴールを量産し、苦しむチームを引っ張ってきた小川航基だが、直近5試合はノーゴール。チームとして浮上への足がかりが見えてきた中、エースのゴールで首位撃破となれば、巻き返しへの大きな原動力になるのは間違いない。その勢いを手にするためにもやはり”ハマのエース”に大きな期待がかかることになる。

J1リーグ第12節 対戦カード

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