今節は、首位のFC町田ゼルビアがファジアーノ岡山と勝ち点1を分け合い、リーグ5連勝と勢いに乗っていたV・ファーレン長崎も、東京ヴェルディとの上位対決に敗れ、上位2チームが勝ち点を取りこぼした中、昇格圏に再浮上したのが大分トリニータだ。
前節久しぶりに勝ち点3を掴み、連敗を「3」で止めた大分は、敵地での連戦を終えてホームでツエーゲン金沢と対戦した。開始早々の10分、中川寛斗のゴールで先制した大分だったが、18分、32分と金沢に逆転を許す展開となる。しかし38分、野嶽惇也のゴールで再び同点とすると、その3分後には安藤智哉のゴールで逆転に成功し、前半を折り返した。
後半立ち上がりにビックチャンスを作っていた金沢に55分には再び追いつかれたものの、その流れを払拭したのが２ゴール目を仕留めた中川。失点直後の58分、野村直輝のクロスを沈めて三度勝ち越した大分がGWの連戦を連勝で締めくくり、2位へと再浮上している。
そんな大分のゴールショーが霞むほどの超特大のゴールラッシュを見せたのが清水エスパルスだ。
ホームにいわきFCを迎えた一戦は、開始早々の2分、乾貴士のゴールで口火を切ると、16分、45+2分に中山克広の2ゴールで前半だけで3点差に。後半も清水の勢いが止まらない。51分、52分と清水が立て続けに5点差に広げると、57分には中山がハットトリックを達成。そして71分、85分、90+8分とチアゴ・サンタナが固めどりで1試合で2人がハットトリックを達成する快挙が生まれ、クラブ新記録となる9発で大勝。秋葉忠宏監督就任後、5勝2分けと無敗をキープしているオレンジ軍団がプレーオフ圏間近の7位まで浮上している。
また上位勢は、ザスパクサツ群馬がレノファ山口FCを下し、前節の敗戦を払しょくする３ポイントを掴んだ一方で、ヴァンフォーレ甲府は、ロアッソ熊本に敗れ、今季2度目の連勝とはならなかった。
一方で下位争いは、大きな動きがあった。初勝利から無敗を維持する徳島ヴォルティスは、大宮アルディージャとの直接対決に臨み、12分には柿谷曜一朗、21分には森海渡のゴールでリードを広げると、76分には再び森のゴールでダメ押し。終盤に大宮に1点を返されたものの、このリードを逃げ切って2勝目をマークし、降格圏からの脱出している。一方の泥沼のリーグ6連敗となった大宮が、入れ替わる形で降格圏の21位に沈んでいる。
また藤枝MYFCをホームに迎えたモンテディオ山形は、前半に2点を先行される苦しい展開を強いられたが、69分には横山塁、80分には南秀仁、83分にはチアゴ・アウベスと後半の3ゴールで鮮やかな逆転勝利に成功。ホームで意地を見せた山形が3試合ぶりの勝利で降格圏を抜け出し、清水に大敗を喫したいわきが最下位に転落している。
その他、4試合負けなしを続けていたジェフユナイテッド千葉は、ジュビロ磐田に競り負け、前節大勝していた栃木SCもブラウブリッツ秋田に敗れた一方で、水戸ホーリーホックは、ベガルタ仙台を完封し、待望の今季ホーム初勝利を掴んでいる。
■J2リーグ第14節 結果
熊本 2-0 甲府
秋田 2-1 栃木
山形 3-2 藤枝
群馬 2-1 山口
大宮 1-3 徳島
町田 1-1 岡山
清水 9-1 いわき
長崎 1-2 東京V
大分 4-3 金沢
水戸 1-0 仙台
千葉 0-1 磐田
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