前節でリーグ戦5試合ぶりの勝利を収めた3位ユヴェントスは7日、UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)出場権争いのライバルである5位アタランタと敵地で対戦。19歳のサミュエル・イリングおよびエースのドゥシャン・ヴラホヴィッチのゴールにより、2-0と勝利を収めた。
合計66ポイントを獲得し、ラツィオを2ポイント上回って2位へと浮上したユヴェントスの指揮官がチームのパフォーマンスを振り返った。
「ベルガモで勝利を収めるのは簡単ではない。強いFWがいるうえ、多くの選手がボールのライン上で並び、チャンスを作り出すチームだ。ここでは常に苦しい試合になる。序盤は良かったが、途中からボール運びが遅くなり、相手を背負ってプレーするようになると、ボールを奪われ、相手に自信を与えてしまい、プレスがより厳しくなった」
「だが、その後はチームとして上手く守ることができた。途中出場したドゥシャンや(フェデリコ)キエーザもよくやってくれた」
「UCL出場権を獲得するには、まだ遠い。インテルとミランが勝ったことで、UCL出場権獲得のラインが高くなったはずだ。ラツィオやインテルとは直接対決の結果で優位に立っている一方、ミランとは、まだ試合を残しており、現時点では我々に不利な状況だ」
さらにアッレグリは、セリエA初先発で初ゴールを挙げた19歳のイリングを抜てきした理由を明かした。
「相手は1対1を仕掛けてくるチームだったが、イリングは(フィリップ)コスティッチとは異なり、相手をかわし、縦への攻撃ができる選手だ。前節を終えた後、アタランタ戦が彼の試合になるかもしれないと考えた」
ヴラホヴィッチへ向けられたチャント
試合終盤、FWヴラホヴィッチに対し、アタランタの一部のサポーターから人種差別的なチャントが浴びせられた。セルビア代表FWはこれに反応したため、警告を受けた。
「残念ながらこうしたチャントがなくならない。白人であれ、黒人であれ、黄色人種であれ、みんなが立ち上がるべきだ。ただ、選手たちはこうしたチャントを無視するべきだ。主審に対して正しい振る舞いをしなければ、無駄に選手を失ってしまうことになる」
しかし敵将のジャン・ピエロ・ガスペリーニは、自陣にもバルカン半島出身の選手たちがいることから、ヴラホヴィッチに向けられたチャントが人種差別ではないと反論している。
「アタランタには(マリオ)パシャリッチや(ベラト)ジムシティがいるうえ、過去には(ヨシプ)イリチッチらも所属した。確かに人種差別とは闘っていかなければならない。だが、私は人種差別と単なる侮辱を混同するつもりはない」
「人種差別は全員を対象とするはずだが、特定の個人へ向けられたものについては、無礼な振る舞いと言うべきだろう。人種差別とは、もっと重大なものだと考える。人種差別なら、パシャリッチやイリチッチらも侮辱されていたはずだ。スタジアムにおいては、監督や選手を対象にさまざまな種類の侮辱がある」
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