10日、埼玉スタジアムでJ1第10節の浦和レッズ対サガン鳥栖の一戦が行われた。
アジア王者に輝いてから中3日、浦和レッズがその舞台となった埼玉スタジアムにサガン鳥栖を迎えた。浦和は前線にフレッシュな選手を並べる。安居海渡やホセ・カンテ、アレックス・シャルクがスタートにピッチに立った。反対にリーグ前節から中2日の鳥栖も先発を3人変更。3試合ぶりの勝利を目指し、敵地に乗り込んできた。
前半は両チームのGKが魅せる。お互いに丁寧にボールをつなぎながらゴールを迫っていく中、最初のチャンスを作ったのは鳥栖。16分、インナーラップした菊地泰智が左足でミドルシュートを狙う。ボールは枠を捉えたが、浦和のGK西川周作のファインセーブにあった。さらに28分には、藤田直之のロングスローに田代雅也が頭で合わせる。上手く合わせたボールは際どいコースに飛ぶも、ここもGK西川が好守でしのいだ。
一方の浦和が決定的なチャンスを迎えたのは38分のこと。GK西川のロングフィードに抜け出した左SB荻原拓也が左サイドをえぐりクロス。ファーサイドにいた大久保智明がコントロールして左足を思い切り振るも、ここは鳥栖のGKパク・イルギュが冷静に対応。さらにこぼれ球につめたアレックス・シャルクのシュートに対しても、GKパク・イルギュが無駄のない素早いリカバリーを見せゴールを死守した。
0-0で迎えた後半は、両チームともに早めの選手交代で流れを引き寄せにかかる。浦和は興梠慎三と関根貴大を入れ、鳥栖は本田風智と長沼洋一、さらには河田篤秀と手塚康平を投入した。その中、ようやく70分にゲームが動く。鳥栖は中盤でのパスカットを起点に菊地が左サイドで運びクロス。エリア手前でクリアボールを拾った長沼が迷いなく左足を振り抜くと、低弾道のシュートがゴール左隅に決まった。
さらに76分には前線からのプレスで相手のミスを誘い、鳥栖が追加点を奪う。浦和の最終ラインに対して連動した守備を見せビルドアップの乱れを生むと、最後は河田のカットから手塚が決め、リードを2点に広げた。
終盤、浦和は今季初出場となる岩波拓也を最終ラインに入れ、マリウス・ホイブラーテンを前線に上げるパワープレーに出る。セットプレーを多く獲得し、ゴール前で高さを生かす攻撃機会を増やしていくが、得点を奪うことができずアディショナルタイムに突入した。結局、そのままゲームは決着。2点のリードを守り切った鳥栖が連敗を2で止め、3試合ぶりの勝利を飾った。
■5月10日開催 結果
・J1第10節
浦和 0-2 鳥栖
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