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【インタビュー】ディエゴ・オリヴェイラの強い思い。現状打破のために重要な多摩川クラシコは「どんな内容でもいいから勝ちたい」 | Jリーグ

【インタビュー】ディエゴ・オリヴェイラの強い思い。現状打破のために重要な多摩川クラシコは「どんな内容でもいいから勝ちたい」 | JリーグDAZN
【国内サッカー・Jリーグニュース&インタビュー】ここ2試合、連敗中と苦しい戦いが続くFC東京は今節、国立競技場で川崎フロンターレと多摩川クラシコで激突する。この重要な一戦に向けた思いを、副キャプテンのディエゴ・オリヴェイラが語った。
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ーー前々節・アビスパ福岡戦、前節・北海道コンサドーレ札幌戦と連敗中ですが、いまのチームをどう捉えていますか?

正直に言えば、難しい状態だとは思います。リーグ戦2連勝からの2連敗で、残念ながら札幌戦では大敗してしまいました。ただ、落ち込んでいるだけではダメです。何がうまくいっていなくて、どう改善していけばいいのかをチーム全体で考えないといけないです。

ーーその修正点や改善点はどこにあると感じていますか?

サッカーは良いことも悪いこともいろいろなことが起こり得るスポーツです。それがいまはうまくいっていません。ただ、サッカーは数学と違いすぐに明確な答えが出るわけではないので、いろいろな部分を修正していかないといけないです。また、それ以上にいま取り組んでいるサッカーや自分たちのプレーを信じて、自信を回復させていくことが大事だと思っています。

ーー昨季からアルベル監督の下でプレーしていますが、サッカーの積み上げはどう感じていますか?

アルベル監督になって2年目となり、サッカーのスタイルは変わったと思います。私がFC東京に加入したときから考えても、いろいろな部分で良くなっている実感はあります。結果は別にして、ボールを保持しながら試合を支配できるようにはなってきています。ただ、いまだけでなくこれまでもそうですが、引かれた相手や激しくマークに来る相手には勝ち切れないことが多いのは課題です。そうならないためには自分たちのミスを減らさないといけない。そこは選手たちだけでなく、チーム全員が自分たちの仕事やサッカースタイルを信じてやっていかないといけないです。

ーー在籍6年目で副キャプテン。ディエゴ選手の言葉には重みがあると思いますが、いまのチームにはどんな言葉を掛けていますか?

私だけでなく経験のある選手はたくさんいますけど、反対に若い選手もたくさんいて、彼らには大きな伸びしろがあります。いまの状況では、若い選手にはさまざまなプレッシャーや責任、要求がかかってしまっていると思います。この状況では周囲からいろいろなことを言われてしまうのは仕方ないです。でも、私はこの間サッカーを始めたわけでないので、それを理解した上で戦っています。プレッシャーや責任は、私たち経験のある選手が背負っていけばいいです。若い選手が責任を持たなくてもいいわけではないですけど、彼らがプレッシャーを感じて伸び伸びプレーできなくなってしまうのはよくありません。現状を打破するためには、私たちベテラン選手たちが中心となって、いまよりも2倍も3倍も練習して力を合わせてやっていかないといけないです。

大きな意味を持つ多摩川クラシコ

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ーー自信を取り戻すために、多摩川クラシコは最高のゲームだと思います。川崎フロンターレの印象はいかがですか?

フロンターレとは何回も戦ってきましたが、非常にクオリティーの高い選手が多く素晴らしいチームです。もちろん、今回の試合も難しく厳しい試合になることは理解しています。簡単な試合にはなりません。ただ、ここで勝てば間違いなく雰囲気は変わり、自信が付くと思っています。ましてやホームゲームです。もちろん、相手を敬わないといけないですが、勝つために全員で力を合わせて戦っていきたいです。

ーーディエゴ選手にとって『多摩川クラシコ』とはどんなゲームですか?

クラシコなので、私たち選手だけでなくファン・サポーターのみなさん、両チームに関わる人たちの思いを考えても、他の試合とは少し違う思いがあります。もちろん、お互いに気持ちが入って白熱のゲームになるでしょう。確かにいまは厳しい状況ですけど、今季の試合やこれまでのフロンターレ戦など、過去の試合は関係ありません。この試合だけで考えたいです。いま一番大事なのは、戦術うんぬんではなく気持ちを入れて、走って戦う。そこだと思います。ここで勝つことで良い方向に進んでいけると信じています。

ーー「気持ちを込めて戦いたい」との言葉がありましたが、どんな試合、どんなプレーを見せたいですか?

両チームにとって特別な意味のあるゲームです。勝ちたい気持ち、負けられない気持ちはどちらにもあります。だからこそ、負けるわけにはいかないし、何としてでも勝たないといけない。お互いがファイトする激しいゲームになるでしょう。白熱したゲームを届けることは約束します。だからこそ、集中して気持ちを入れて戦い、最後は勝って終わりたいです。

ーーこの一戦に向けて、どのようにモチベーションを高めていますか?

気持ちを入れてピッチに立たないなんて絶対にあり得ません。これまで以上の気持ちで臨んでいきたいです。わざわざ言葉にする必要もないでしょう。チーム全員が同じ気持ちでいると思います。私たちは力のあるチームだと信じています。

ーー昨季の国立競技場の試合では、2試合ともにアダイウトン選手とレアンドロ選手がゴールを決めて勝利しています。今回はディエゴ選手のゴールも期待されます。

正直、自分がゴールを決めることはあまり考えていないです。私がゴールを決めて勝とうが、とにかく勝てばいい。誰が取ったではなく、誰が取っても勝つことが大事です。もちろん、個人としてはどの試合もゴールを決めて勝ちたい思いはありますけど、今回の試合はどんなゴール、どんな内容でもいいから勝ちたい。その思いを忘れずに戦いたいと思います。

ーー現状にモヤモヤする気持ちを抱えつつも、多摩川クラシコでの勝利を信じてスタジアムに駆け付けてくれるファン・サポーターのみなさんにメッセージをお願いします。

いまの状況に私たちも悔しい思いをしているし、ファン・サポーターのみなさんも同じ思いでいることは理解しています。その思いを背負って、私たちは戦うので同じように戦ってくれたらうれしいです。一緒に戦って、勝ってみんなで喜べたらと思っています。

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文・インタビュー 須賀大輔

1991年生まれ、埼玉県出身。学生時代にサッカー専門新聞『ELGOLAZO』でアルバイトとして経験を積み、2016年からフリーライターとして活動。ELGOLAZOでは柏レイソルと横浜FCの担当記者を経て、現在はFC東京と大宮アルディージャの担当記者を務めている。

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