スペツィアvsミラン
降格圏の18位に沈むスペツィアは現在3連敗中。最後に勝利したのは3月のインテル戦にまでさかのぼり、苦しい状況が続く。17位エラス・ヴェローナとは3ポイント差で、このミラン戦で残留が絶望的となる可能性も否定はできない。
前節、テオ・エルナンデスらのスーパーゴールでラツィオとの上位直接対決を制したミラン。しかし、ミッドウィークにはチャンピオンズリーグ準決勝でインテルに敗れ、好ムードを持続させることはできていない。加えて、そのインテル戦で主力MFイスマエル・ベナセルが負傷し、今季終了。泣きっ面に蜂とも言える状況に陥っている。残り4試合で4位インテルとは2ポイント差。残留を争うスペツィア相手に取りこぼしは許されない。
インテルvsサッスオーロ
いっときの不調から完全に抜け出し、公式戦6連勝中のインテル。セリエAでは4位に位置し、コッパ・イタリアでは決勝進出、チャンピオンズリーグ準決勝でもミランに先勝するなど2冠の可能性を残している。長らく苦しんでいたロメル・ルカクも復調の兆しを見せ、シーズン終盤に向けて状況は明るい。
一方のサッスオーロは13位で、“無風地帯”に。シーズンの目標はなくなり、モチベーション維持が難しい状況に。昨年末の対戦ではインテルを相手に0-1と惜敗したが、再び好勝負は見せられるか。
モンツァvsナポリ
1年目ながら堂々たる戦いぶりを見せたのがモンツァ。ピッチ外での話題も豊富に提供したモンツァだが、リーグ戦でもユヴェントスやインテルから金星を獲得。欧州カップ戦出場権獲得は難しいものの、8位から12位まで勝ち点が並んでいるため、トップ10入りは現実的な目標だ。まだまだサプライズを起こしてくれることに期待が集まる。
33年ぶりの優勝を決めたナポリ。すでに来シーズンに向けて補強の噂が上がっており、鎌田大地や久保建英ら複数の日本人選手の名前が挙がっている。来季、戦力を維持することが難しい証左であるだけに、シーズン終盤も彼らの戦いぶりを目に焼き付けたいところ。とりわけ、ヴィクター・オシムヘンはアフリカ人のシーズン得点記録を更新。残り4試合でどれだけ得点数を伸ばすことができるのだろうか。
セリエA第35節 ※日本時間
▽5月13日(土)
ラツィオ vs レッチェ(3:45)
サレルニターナ vs アタランタ(22:00)
▽5月14日(日)
スペツィア vs ミラン(1:00)
インテル vs サッスオーロ(3:45)
エラス・ヴェローナ vs トリノ(19:30)
フィオレンティーナ vs ウディネーゼ(22:00)
モンツァ vs ナポリ(22:00)
▽5月15日(月)
ボローニャ vs ローマ(1:00)
ユヴェントス vs クレモネーゼ(3:45)
▽5月16日(火)
サンプドリア vs エンポリ(3:45)
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