セリエA第33節のウディネーゼ戦において敵地で引き分け、33年ぶり3度目のセリエA王者に輝いたナポリ。ホームへの凱旋となった前節のフィオレンティーナ戦ではスクデットの勢いを背に1-0と勝利を収めていたが、14日、モンツァで新進気鋭のラファエレ・パッラディーノ率いるチームと対戦すると、ナポリらしくないミスもあり、0-2と敗れた。スパレッティが試合を振り返った。
「我々のクオリティはボールを保持してパス回しをし、相手陣内に侵入していくところにあるが、今日は正確性を欠き、ボールロストが多く、相手にカウンターを許して追いかけなければならない状況に陥った。我々のやりたいプレーとは真逆になってしまい、そうなると難しい」
「負けた時は、いつだって少しは嫌な気分になる。この1週間、良い練習はできていただけに、クオリティが低下するようなことは、あってはならなかった。だが、努力してくれたことは称えたい。外部の批判を気にすることなく、自分たちが設定した目標だけに集中することが大切だ。すべては自分たち次第であることを理解すれば、消耗するエネルギーも少なくなり、力をより発揮できるはずだ」
続いてスパレッティは、今シーズンに大ブレイクを果たしたジョージア代表の新星フヴィチャ・クヴァラツヘリアに言及。課題を指摘しつつ、賛辞を贈った。
「クヴァラツヘリアは、相手陣内で攻撃を仕掛けるのが上手いが、相手がボール保持している際に、味方がボール奪取をしやすくなるようなポジショニングを取るなど、もう少し努力して欲しい。彼が正しいポジショニングを取れば、チームメートがカバーするエリアは狭くなり、やりやすくなるからね」
「もちろん、ボール保持の際のクヴァラツヘリアは夢のようにすばらしい選手だ。彼がボールを持っていれば、相手は恐れを抱いて彼のマークにつく。すると攻撃できる他のスペースが空くうえ、彼自身、どんな状況においても個の力で打開できる。彼はとてつもない選手だよ」
(C)Getty Images
今夏の補強のターゲットに言及
来シーズンに向けて、アタランタの若き逸材DFジョルジョ・スカルヴィーニやFWラスムス・ホイルンドのほか、MF鎌田大地やDF伊藤洋輝、DF板倉滉ら日本人選手への関心が囁かれているナポリ。スパレッティが夏の補強に言及した。
「昨夏は、期限ギリギリで補強を行わなければならない状況の中、(スポーツディレクターのクリスティアーノ)ジュントリのスタッフが候補を提案してくれたが、みんな第一級のクオリティを持つ選手ばかりだった。現在もターゲットにしている選手が何人かいるようなので、必要があれば、しっかり評価したいと思う」
関連記事
● 【インタビュー】カンナヴァーロが語るナポリ愛、大泣きしたパルマ移籍やマラドーナとの思い出 | セリエA
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。