町田ゼルビア 対 清水エスパルス の見どころ
上位争いを占うビッグカードだ。3連戦の3試合目、町田GIONスタジアムで対戦するのは、首位・町田ゼルビアと8位・清水エスパルスで両チームの勝点差は『11』。町田が突き放すか、清水が差を縮めるかで今後の行方は大きく変わってくるだろう。開幕から好調を維持するホームチームが勢いで勝るか、監督交代を機に巻き返しを図るアウェイチームが力でねじ伏せるか。注目の一戦が幕を開ける。
町田の勢いは簡単には止まらなそうだ。4月22日の第11節・ヴァンフォーレ甲府戦で今季2敗目を喫したが、それ以降は2連勝2回を含む5戦負けなしでがっちりと首位をキープ。抜群の安定感と守備の堅さを武器に勝点を重ねている。
前節・レノファ山口戦ではここまで6ゴールを決めチーム得点王のエリキとともに最前線で攻撃をけん引するミッチェル・デュークに9試合ぶりにゴールが生まれ、2-0で勝利。オーストラリア代表ストライカーのエンジンも掛かってきた。代表活動と並行しながらリーグ戦を戦う難しさを抱えながらもピッチに立てばチームのために走る姿はさすが。エリキとの2トップがそろった試合は負けなしである。
前半戦ラスト5試合でこのゲームは1つの山場。清水にもJ1級の強力な外国籍ストライカーが並ぶが、自分たちのホームで気持ちよくプレーさせる訳にはいかない。得意の先行逃げ切りの勝ちパターンに持ち込むためにも先にネットを揺らしゲームを優位に進めたい。背番号15を付ける点取り屋の2試合連続ゴールに期待である。
清水は秋葉忠宏監督が就任して9試合目となった前節・ジェフ千葉戦で初黒星を喫した。それまでの8試合中6試合で先制点を奪い複数得点につなげて勝利をつかむ展開が多かった中で終了間際までスコアレスで進むと87分に決勝点を献上。“秋葉エスパルス”の無敗記録は『8』でストップした。
破竹の勢いでポイントを積み上げ、自動昇格圏までは勝点4差のところまでは来ているが、首位の町田とは約4ゲームの差が開いており、このゲームを落としてしまうとその背中が大きく遠のいてしまう。1年でのJ1復帰はもちろん、J2優勝を目指すのであれば、勝点3はマストとなる。
16試合で7失点と1試合1失点以下でリーグ最少失点を誇る町田の守備をこじ開けるのは簡単ではないが、前線に並ぶタレントは強烈。すでに7ゴールを決めているチアゴ・サンタナを筆頭にカルリーニョス・ジュニオや乾貴士、中山克広といった個の能力で解決できてしまう選手たちがそろい、途中からピッチに登場する選手たちも粒ぞろいである。
昇格と優勝を目指す上で連敗は厳禁。中3日と準備期間は短いがメンタル面での切り替えをしっかりと施し、首位にぶつかりたい。
他会場のカード
5月21日(日)
14:00 モンテディオ山形 vs ブラウブリッツ秋田(J2)
前節は良い形でのボール奪取から再三サイドを破り、5-0の圧勝劇を披露した山形。今季初の無失点で整備された守備も印象付けたなか、渡邉晋監督は「次がものすごく大事」と力を込め、手綱を締め直して「奥羽本戦」へ向かう。対する秋田は終了間際にPKで失点して連勝が止まったが、押し込んだ後半の戦いは迫力十分。1点を奪えなかった悔しさをこのダービーマッチにぶつけたい。
14:00 大宮アルディージャ vs ベガルタ仙台(J2)
大宮はいわきFCとの直接対決に敗れ、最下位に転落。9試合ぶりの勝利へ向けたキーマンはDF岡庭愁人だ。短い出場時間で積極的な仕掛けを見せた前節に続き、チームの起爆剤となりたい。一方の11位・仙台はMF相良竜之介のスーパーゴールによる1点を守りきり、今季初の連勝を達成。大宮とは昨年の5月21日にもアウェイで対戦して4-2の快勝を収めており、その再現となるか。
14:00 ジェフユナイテッド千葉 vs 栃木SC(J2)
千葉は好調の清水エスパルスをMF米倉恒貴のバースデーゴールで下し、初の連勝で13位に浮上。狙い通りの守備で強力攻撃陣を完封したことも大きな自信となるはずだ。対する栃木も堅守を拠り所とするものの3試合連続で2失点。特に総失点の8割近くを喫している後半の戦いがポイントになる。昨季シーズンダブルを達成した千葉を相手に、今季アウェイでの初勝利をつかめるか。
14:00 ツエーゲン金沢 vs ヴァンフォーレ甲府(J2)
金沢は前節無得点で敗れたものの、狙った形での奪取から好機を多く創出。今季は先制点の有無が勝敗に直結しているなか、昨季甲府に2戦2発と相性の良いFW林誠道が先にスコアを動かしたいところだ。7位に浮上した甲府はDF井上詩音に注目。前節をはじめ今季5度を数える“ウノゼロ”に貢献している大卒ルーキーは、アウェイ連戦を戦うチームに連勝をもたらせるか。
14:00 藤枝MYFC vs 徳島ヴォルティス(J2)
4連敗となった藤枝だが、清水エスパルス、ジュビロ磐田との2連戦では勇敢なビルドアップからゴールに向かう姿勢を披露。前節退場処分を受けたFW渡邉りょうを欠いて臨む今節は、その手応えを得点・勝利につなげたい。一方の徳島は結果が出なかった時期を乗り越え、6試合負けなし。勝てば藤枝を得失点差で上回る一戦では、ここ3試合で5得点と量産態勢に入っているFW森海渡に引き続き注目だ。
14:00 レノファ山口FC vs 東京ヴェルディ(J2)
首位のFC町田ゼルビアに敗れた山口は9試合連続未勝利。敵陣深くまで侵入する場面はつくっただけに、町田同様に堅守を誇る東京Vとの今節はその回数を増やしていけるかが鍵となる。東京Vの前節はまさに総力戦となったなか、後半の2得点で勝利して2位に順位を上げた。山口戦の注目はMFバスケス・バイロン。出場停止明けで迎えるアウェイゲームで名誉挽回の活躍を期待したい。
14:00 大分トリニータ vs V・ファーレン長崎(J2)
0-5の完敗を喫した3位・大分は、4位の長崎を迎える上位対決。第15節のロアッソ熊本戦に続くホームでの九州ダービーとなるが、鋭いカウンターを持つアウェイチームに対して前節の反省をどう生かすか注目だ。一方の長崎は引き分けで3試合勝利なしとなったものの、内容面の収穫は少なくなかった。プレーオフ圏内を争っていた終盤戦で敗れた昨季の悔しさをここで晴らしにかかる。
15:00 水戸ホーリーホック vs ロアッソ熊本(J2)
勝利のみが求められる「北関東ダービー」を1分1敗で終えた水戸。特に前節はダメージの大きな逆転負けとなったが、今季披露してきたリバウンドメンタリティーを再び示したい。4試合ぶりの黒星を喫した熊本は、アウェイの水戸戦で2011年から未勝利が続く。再三の好セーブでチームを救ってきたGK田代琉我が出場停止で不在のなか、GK佐藤優也には流れを変える活躍が期待される。
16:00 ジュビロ磐田 vs いわきFC(J2)
連勝を「3」に伸ばした磐田はプレーオフ圏内の6位に浮上。2節連続で昇格組との対戦を迎えるなか、GK三浦龍輝を中心に2試合連続の完封勝利を狙う。対するいわきは大宮アルディージャとの“裏天王山”を制し、6試合ぶりの勝利で最下位を脱出した。1-9で敗れた清水エスパルス戦から2週間。再び静岡の地で名門と対戦する今節は、今後に向けてのターニングポイントとなりそうだ。
19:00 ファジアーノ岡山 vs ザスパクサツ群馬(J2)
今季11度目の引き分けに終わった岡山は、前節ベンチスタートのFW櫻川ソロモンに注目。過去3シーズンで1勝5敗、その6試合でわずか1得点と群馬戦では苦戦が続くなか、勝利を呼び込むゴールが期待される。対する群馬は4月の栃木SC戦に続き「北関東ダービー」で逆転勝ちを収め、5位に上昇。3連敗中のアウェイゲームで勝点3を持ち帰り、さらなる自信をつかむことができるか。
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